ニュース
「おにぎりダイエット」で体重が減少 ご飯と運動で腹囲は減らせる
2018年02月08日
JA全農とスポーツクラブを運営するルネサンスは、おにぎり中心の食事と、運動トレーニングを組み合わせて体重を減らす「おにぎりダイエットプログラム」の効果を発表した。
おにぎりと運動を組みわせたプログラム
「おにぎりダイエット」とは、JA全農とスポーツクラブが考案した、主食の米にミネラル・ビタミン・タンパク質などをバランス良く摂れる具材を組み合わせた、おにぎりを中心としたダイエット方法。
年代や性別の基礎代謝、運動量などから1日の消費カロリーを算出し、これをもとに最適なおにぎりの個数とおかずの量を決める。
それに組み合わせて、個人に合わせたトレーニングを実践する。運動によるカロリー消費の増加が、おにぎりに含まれる炭水化物などのカロリーを上回ることで、無理なく体重を減らすことができる。
「おにぎりダイエット」の基本的な考え方は、「"何を食べないようにするか"ではなく、"健康のために何を食べたら良いか"に注目すること」だという。
7割が腹囲を1cm以上減少
対象者は2017年10月~12月の間に1ヵ月間プログラムに参加した537人。全国のルネサンス91店舗で参加者を募った。
参加者にプログラム期間中、腹囲がどのくらい減少したか尋ねたところ、「3cm以上」が30.9%、「1cm以上2cm未満」が21.6%、「2cm以上3cm未満」が19.0%で、合わせて7割が腹囲を1cm以上減少させたと回答した。
期間中の1cm以上の減少成功者を集計したところ、平均して約2cmだった。なかには13cm以上の減少を達成した人もいた。
おにぎりダイエットの食事量につらさを感じたか尋ねると、47.0%が「つらくない」と回答した。「全くつらくない」を合わせると、63.9%が「つらくない」と回答しており、「つらい」はわずか15.3%にとどまった。
2016年に実施した731人が参加した別の調査では、「おにぎりダイエット」により5人に1人(19.7%)が2kg以上の減量に成功したという。平均では1ヵ月で1kgの減量を達成しており、8kg以上を減量した人もいる。
定期的に適度なカロリーを摂れることに加え、炭水化物をきちんと摂取できるので、空腹感というダイエット時のつらさを抑えられ、健康的にダイエットに取り組めるという。
玄米や雑穀を積極的に食事に取り入れる
お米を食べても痩せられる
おにぎりが中心の食事であると、脂肪の取り過ぎを防げ、具材と合わせて栄養バランスも優れるため、無理なく体重を減らせるという。全農は「糖質制限ダイエットが流行っていますが、お米を食べても痩せられることをあらためて実証できました」としている。
「日本人が昔から食べ親しんできたお米は、炭水化物だけでなく豊富な栄養素を含み、パンよりも脂質が低く、低カロリーで腹持ちが良い。ダイエットに利用しやすい」としている。
「おにぎりダイエット」の専用ホームページも公開しており、誰でもおにぎりやおかずの量を簡単に算出できる。
おにぎりダイエットプログラム(全農)
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2024 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「栄養」に関するニュース
- 2023年08月28日
- 極端な「糖質制限」や「脂質制限」は危険? 日本人に適した食事スタイルは? 8万人超を調査
- 2023年08月28日
- カラフルな野菜を食べている人は認知症の発症が少ない ホウレンソウやブロッコリーを食べて認知症を予防
- 2023年08月28日
- 週末の「寝だめ」では平日の睡眠不足のダメージを回復できない 寝不足が心臓の健康に悪影響
- 2023年08月28日
- 高齢者の「フレイル」の発生リスクを40%低減 「要支援」の高齢者が通所系サービスを利用すると効果
- 2023年08月21日
- 朝食欠食が肥満やメタボのリスクを上昇 朝食を食べない人に共通する生活スタイルは?
- 2023年08月21日
- ストレスを解消する簡単で効果的な方法 「みんなと楽しく食べる」「睡眠を改善する」
- 2023年08月15日
- スマホやゲーム機で遊ぶ時間が長いと睡眠障害に 子供の言語力や認知力の発達が低下 食習慣も大切
- 2023年08月08日
- 若い世代でも「脂肪肝疾患」が増加 やせていても体脂肪が蓄積 肥満とどう違う?
- 2023年08月07日
- 【がん予防の経済効果】 がんのリスク要因を減らして1兆円超の経済的負担を軽減 生活スタイルや環境の改善が重要
- 2023年08月01日
- 肥満やメタボになりやすい生活習慣は子供のうちに身についている 子供の頃から保健指導が必要