ニュース
建設業で働く女性の妊娠や出産をサポート~『女性にやさしい職場づくりナビ』
2018年04月17日
働く女性の妊娠や出産をサポートするHP『女性にやさしい職場づくりナビ』(http://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/)は、さまざまな業界ごとに、安心して働き続けられる職場環境の整備や制度について解説している。このほど建設業で働く女性向けの特集記事(http://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/kensetsu/)が公開され、職場で母性健康管理を行ううえで重要なポイントを参照できるようになった。
『女性にやさしい職場づくりナビ』は厚生労働省の委託を受け、女性労働協会が運営。妊娠中や出産後の女性労働者を守るため、企業担当者向けの母性健康管理に関する情報や、働く女性向けに役立つ情報を掲載している。
これまでは宿泊業や美容業、小売業、介護施設などを対象に、妊娠中の女性労働者に対する環境整備などについて特集が組まれてきたが、このほど女性の活躍が広がりつつある建設業についても情報がまとめられた。
特集「建設業で働くみなさまへ」によると、アンケートの結果では、妊娠中の一日の労働時間は通常時とほぼ変わらないことが判明。残業時間の免除も8割近くが請求していないことが分かった。
また、塗装や排気ガスのにおいで気分が悪くなったり、安全ベルトが子どもに負担をかける気がして付けるのが怖かった、といった業界特有の悩みも紹介されている。男性が多い職場でつわりで吐いても状況を説明できなかった人や、タバコの煙がつらかったと答えた人もいた。
そのため特集では、女性用の仮設トイレや、女性専用の休憩室などの例を写真入りで紹介し、配慮すべきポイントについて分かりやすく解説。母性健康管理の取り組みを実施した結果、快適な環境で長く働ける職場となり、従業員の離職防止や生産性の向上につながった事例も紹介している。
また実際に出産を経験した女性労働者の声も集め、どのように工夫すれば働き続けられるのか、というアドバイスも行っている。
母性健康管理指導事項連絡カード(母性連絡カード)の活用や、妊娠中・復帰後の働く女性を支援する法律や制度についても解説。リーフレットやガイドブックもPDFでダウンロードでき、さまざまな職場で活用できるようになっている。

掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.


「産業保健」に関するニュース
- 2025年06月10日
- 【アプリ活用で運動不足を解消】1日の歩数を増やすのに効果的 大阪府健康アプリの効果を8万人超で検証
- 2025年06月09日
- 【睡眠改善の最新情報】大人も子供も睡眠不足 スマホと専用アプリで睡眠を改善 良い睡眠をとるためのポイントは?
- 2025年06月09日
- 健康状態が良好で職場で働きがいがあると仕事のパフォーマンスが向上 労働者の健康を良好に維持する取り組みが必要
- 2025年06月09日
- ヨガは肥満・メタボのある人の体重管理に役立つ ヨガは暑い夏にも涼しい部屋でできる ひざの痛みも軽減
- 2025年06月05日
- 【専門職向けアンケート】飲酒量低減・減酒に向けた酒類メーカーの取り組みについての意識調査(第2回)
- 2025年06月02日
- 【熱中症予防の最新情報】職場の熱中症対策に取り組む企業が増加 全国の熱中症搬送者数を予測するサイトを公開
- 2025年06月02日
- 【勤労者の長期病休を調査】長期病休の年齢にともなう変化は男女で異なる 産業保健では性差や年齢差を考慮した支援が必要
- 2025年06月02日
- 女性の月経不順リスクに職場の心身ストレスが影響 ストレスチェック活用により女性の健康を支援
- 2025年06月02日
- 自然とのふれあいがメンタルヘルスを改善 森が人間の健康とウェルビーイングを高める
- 2025年05月27日
- スマホアプリを活用し社会人のメンタルヘルスを改善 スマホで学ぶ認知行動スキルがうつ状態を改善 睡眠改善を支援するアプリも