ニュース

建設業で働く女性の妊娠や出産をサポート~『女性にやさしい職場づくりナビ』

 働く女性の妊娠や出産をサポートするHP『女性にやさしい職場づくりナビ』(http://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/)は、さまざまな業界ごとに、安心して働き続けられる職場環境の整備や制度について解説している。このほど建設業で働く女性向けの特集記事(http://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/kensetsu/)が公開され、職場で母性健康管理を行ううえで重要なポイントを参照できるようになった。

 『女性にやさしい職場づくりナビ』は厚生労働省の委託を受け、女性労働協会が運営。妊娠中や出産後の女性労働者を守るため、企業担当者向けの母性健康管理に関する情報や、働く女性向けに役立つ情報を掲載している。

 これまでは宿泊業や美容業、小売業、介護施設などを対象に、妊娠中の女性労働者に対する環境整備などについて特集が組まれてきたが、このほど女性の活躍が広がりつつある建設業についても情報がまとめられた。

 特集「建設業で働くみなさまへ」によると、アンケートの結果では、妊娠中の一日の労働時間は通常時とほぼ変わらないことが判明。残業時間の免除も8割近くが請求していないことが分かった。

 また、塗装や排気ガスのにおいで気分が悪くなったり、安全ベルトが子どもに負担をかける気がして付けるのが怖かった、といった業界特有の悩みも紹介されている。男性が多い職場でつわりで吐いても状況を説明できなかった人や、タバコの煙がつらかったと答えた人もいた。

 そのため特集では、女性用の仮設トイレや、女性専用の休憩室などの例を写真入りで紹介し、配慮すべきポイントについて分かりやすく解説。母性健康管理の取り組みを実施した結果、快適な環境で長く働ける職場となり、従業員の離職防止や生産性の向上につながった事例も紹介している。

 また実際に出産を経験した女性労働者の声も集め、どのように工夫すれば働き続けられるのか、というアドバイスも行っている。

 母性健康管理指導事項連絡カード(母性連絡カード)の活用や、妊娠中・復帰後の働く女性を支援する法律や制度についても解説。リーフレットやガイドブックもPDFでダウンロードでき、さまざまな職場で活用できるようになっている。

女性にやさしい職場づくりナビ「建設業で働くみなさまへ」
[yoshioka]
side_メルマガバナー

「産業保健」に関するニュース

2024年04月30日
タバコは歯を失う原因に 認知症リスクも上昇 禁煙すれば歯を守れて認知症も予防できる可能性が
2024年04月25日
厚労省「地域・職域連携ポータルサイト」を開設
人生100年時代を迎え、保健事業の継続性は不可欠
2024年04月23日
生鮮食料品店が近くにある高齢者は介護費用が低くなる 自然に健康になれる環境づくりが大切
2024年04月22日
運動が心血管疾患リスクを23%低下 ストレス耐性も高められる 毎日11分間のウォーキングでも効果が
2024年04月22日
職場や家庭で怒りを爆発させても得はない 怒りを効果的に抑える2つの方法 「アンガーマネジメント」のすすめ
2024年04月22日
【更年期障害の最新情報】更年期は健康な老化の入り口 必要な治療を受けられることが望ましい
2024年04月22日
【肺がん】進行した人は「健診やがん検診を受けていれば良かった」と後悔 早期発見できた人は生存率が高い
2024年04月16日
塩分のとりすぎが高血圧や肥満の原因に 代替塩を使うと高血圧リスクは40%減少 日本人の減塩は優先課題
2024年04月16日
座ったままの時間が長いと肥満や死亡のリスクが上昇 ウォーキングなどの運動は夕方に行うと効果的
2024年04月15日
血圧が少し高いだけで脳・心血管疾患のリスクは2倍に上昇 日本の労働者8万人超を調査 早い段階の保健指導が必要
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶