ニュース

多職種連携で効率的・効果的な産業保健活動を~厚労省が「産業保健活動をチームで進めるための実践的事例集」発行~

 厚生労働省はこのほど、「産業保健活動をチームで進めるための実践的事例集~産業保健チームを効果的に活⽤しましょう!~」を公表した。
 事業場の産業保健活動に携わる専門職(産業医、保健師、看護師等)や衛生管理者、人事労務担当者、そして事業所メンバーに向けた本事例集は、労働者50人以上の事業場だけでなく、50人未満の事業場にとっても参考になる情報を掲載。無料でダウンロードができる。
働き方改革法施行に伴う事業所の体制整備の必要性
cover.PNG

 4月1日から順次施行される働き方改革法では、「産業医・産業保健機能の強化」が盛り込まれている。

 その中で長時間労働者等の健康確保対策の強化として「事業者は、産業医等による労働者からの健康相談に応じ、適切に対応するために必要な体制整備等を講ずるように努めなければなりません(厚生労働省「働き方改革関連法に関するハンドブック」)」と明記されているように、事業所での体制整備は喫緊の課題だ。

 そこで厚労省は、「産業保健活動をチームで進めるための実践的事例集」を発行。

 専門的知識を持つ多職種メンバーによる産業保健チームを構築することで、効果的、効率的に労働衛生管理を運用する基本的な考え方を提唱するとともに、産業保健活動に係る専門職や外部機関、産業保健チームによる課題解決事例を紹介している。

産業保健チームの構成から具体的な運用事例まで網羅

 多職種が連携したチームでの産業保健活動の意義を理解したあとは、それを具体的に推進することが重要だ。

 そこで本事例集では、課題に応じた産業保健チームの各メンバーの配置方法や実施フローを丁寧に図解し、実際に産業保健チームを運用して課題解決に結びつく方法を提示している。

 例えば、施行から3年が経過したものの十分にその結果を活かしきれていない事業所が多くあるストレスチェックでは、事例7「ストレスチェックの集団分析結果を職場と共有」で産業保健チームによる課題解決方法を紹介している。

引用元記載01.png 引用元記載02.png

 産業保健チームを導入する前と後でストレスチェックの集団分析結果の職場へのフィードバックがどのように変化するか、さらに、ストレスチェックの実施フローと産業保健チーム各メンバーが「いつ」「どのように」携わるかを明示している。

「産業保健活動をチームで進めるための実践的事例集」のダウンロードはこちら>>>

参考
厚生労働省 職場における労働衛生対策
厚生労働省 ストレスチェック等の職場におけるメンタルヘルス対策・過重労働対策等

[yoshikawa]
side_メルマガバナー

「特定保健指導」に関するニュース

2025年07月28日
日本の「インターバル速歩」が世界で話題に 早歩きとゆっくり歩きを交互に メンタルヘルスも改善
2025年07月28日
肥満と糖尿病への積極的な対策を呼びかけ 中国の成人男性の半数が肥満・過体重 体重を減らしてリスク軽減
2025年07月28日
1日7000歩のウォーキングが肥満・がん・認知症・うつ病のリスクを大幅減少 完璧じゃなくて良い理由
2025年07月28日
【妊産婦を支援】妊娠時に頼れる人の数が産後うつを軽減 妊婦を支える社会環境とメンタルヘルスを調査
2025年07月22日
【大人の食育】企業や食品事業者などの取り組み事例を紹介 官民の連携・協働も必要 大人の食育プラットフォームを立ち上げ
2025年07月22日
高齢者の社会参加を促すには「得より損」 ナッジを活用し関心を2倍に引き上げ 低コストで広く展開でき効果も高い 健康長寿医療センター
2025年07月18日
日本人労働者の3人に1人が仕事に影響する健康問題を経験 腰痛やメンタルヘルスなどが要因 働きながら生産性低下を防ぐ対策が必要
2025年07月18日
「サルコペニア」のリスクは40代から上昇 4つの方法で予防・改善 筋肉の減少を簡単に知る方法も
2025年07月14日
適度なアルコール摂取は健康的? 大量飲酒の習慣は悪影響をもたらす お酒との良い関係
2025年07月14日
暑い夏の運動は涼しい夕方や夜に ウォーキングなどの運動を夜に行うと睡眠の質は低下?
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,800名)
登録者の内訳(職種)
  • 医 師 3%
  • 保健師 47%
  • 看護師 11%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 20%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶