ニュース

インフルエンザが流行中、職場での感染予防リーフレットを作成(東京都)

 インフルエンザの患者報告数が例年より速いペースで増加している。そのような中、東京都はリーフレット「防ごう! インフルエンザ感染 ~あなたが職場でできること~」を作成し、職場での感染予防を呼び掛けている。
インフルエンザ患者報告数が大幅に増加、定点あたり16.84人に
 インフルエンザは例年12月から3月にかけて流行するが、東京都では今年、38週(9月16日~22日)の患者報告数が流行開始の目安となる定点あたり1.0人を超え、早めの注意が呼び掛けられてきた。

 しかし第49週(12月2日~8日まで)には「流行注意報基準」となる定点あたり10人を超え、流行が広がっていることが明らかになった。

 東京都における50週(12月9日~15日)のインフルエンザ患者報告数が6,972人で、定点あたり16.84人。昨年同時期は定点あたり2.68人だったことから、大幅に増加している。また50週におけるインフルエンザ様疾患による集団発生事例は297件。

tokyo.jpg

職場でのインフルエンザ感染予防対策としてリーフレットを作成
 東京都では、これまでもインフルエンザ対策のリーフレットやポスターを制作してきたが、今年は職場でのインフルエンザ感染予防として「防ごう ! インフルエンザ感染~あなたが職場でできること~」リーフレットを作成した。

 リーフレットでは従業員向けに「職場等における感染予防のポイント」として、こまめな手洗いを心がける▽顔を触らない▽人ごみを避ける▽「咳エチケット」を意識する」―を紹介。

 感染予防のために多くの人が利用しているマスクも「正しく着脱しなければ効果を発揮しない」として付け方・外し方を詳しく解説している。

 一方、事業者には、手指消毒薬やせっけん・ペーパータオルなど感染予防に必要な備品・環境の整備や、人がよく触れるドアノブやスイッチ、階段の手すりなどの清掃・消毒を呼び掛けている。

 そのほか、発症した場合の対応についてもポイントをまとめ、職場でのインフルエンザ感染が広がり、欠勤者が増えた場合に備えてBCP(業務継続計画)をあらかじめ策定しておくことが有効であることも紹介している。

 50週での全国における患者報告数は77,425人、定点あたり15.62人で49週の9.52人より増加した。最も多かったのは山口県で、定点あたりの患者報告数は31.94人。続いて北海道(29.76人/定点)、宮城県(26.69人/定点)、青森県(24.14人/定点)となっており、32都道府県で定点あたりの報告数が10人を超えた。

全国患者報告数.jpg

[yoshioka]
side_メルマガバナー

「地域保健」に関するニュース

2024年04月30日
タバコは歯を失う原因に 認知症リスクも上昇 禁煙すれば歯を守れて認知症も予防できる可能性が
2024年04月25日
厚労省「地域・職域連携ポータルサイト」を開設
人生100年時代を迎え、保健事業の継続性は不可欠
2024年04月23日
生鮮食料品店が近くにある高齢者は介護費用が低くなる 自然に健康になれる環境づくりが大切
2024年04月22日
運動が心血管疾患リスクを23%低下 ストレス耐性も高められる 毎日11分間のウォーキングでも効果が
2024年04月22日
職場や家庭で怒りを爆発させても得はない 怒りを効果的に抑える2つの方法 「アンガーマネジメント」のすすめ
2024年04月22日
【更年期障害の最新情報】更年期は健康な老化の入り口 必要な治療を受けられることが望ましい
2024年04月22日
【肺がん】進行した人は「健診やがん検診を受けていれば良かった」と後悔 早期発見できた人は生存率が高い
2024年04月18日
人口10万人あたりの「常勤保健師の配置状況」最多は島根県 「令和4年度地域保健・健康増進事業の報告」より
2024年04月18日
健康診査の受診者数が回復 前年比で約4,200人増加 「地域保健・健康増進事業の報告」より
2024年04月16日
塩分のとりすぎが高血圧や肥満の原因に 代替塩を使うと高血圧リスクは40%減少 日本人の減塩は優先課題
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶