ニュース
2020年10月からロタウイルスワクチンを定期接種化
2019年12月27日

感染力が極めて高く、時には死に至ることも
ロタウイルス感染症にかかると腸からの水の吸収が阻害され、下痢症を発症(ロタウイルス胃腸炎)。通常は1~2週間で自然に治癒するが、脱水がひどくなるとショック、電解質異常、時には死に至ることもあるとされている。
主に乳幼児(4~23カ月児)に重度の脱水症が認められ、日本において急性胃腸炎で入院する5歳未満の4~5割程度がロタウイルス由来と言われる。特別な治療法はなく、下痢などに対する対症療法として一般的には輸液療法や食事療法が主に行われている。
ロタウイルスの主な感染経路はヒトとヒトとの間で起こる糞口感染で、感染力が極めて高い。衛生状態が改善されている先進国でも、ロタウイルスの感染予防は極めて難しいとされる。
そのため有効性や安全性、リスクベネフィットの観点からロタウイルスを定期接種の対象とすることが審議されてきた。
10月1日から定期接種化を開始
2020年10月1日から定期接種の対象となるワクチンは「ロタリックス」と「ロタテック」の2種類。
ロタリックスの対象は生後6週から生後24週まで、4週間以上の間隔をあけて2回経口接種する。一方のロタテックの対象は生後6週から生後32週まで、4週間以上の間隔をあけて3回経口接種する。

掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.


「地域保健」に関するニュース
- 2025年08月21日
- 令和7年(1月~7月)の自殺者は11,143人 前年同期比で約10%減少(厚生労働省)
- 2025年08月21日
- 歯の本数が働き世代の栄養摂取に影響 広島大学が新知見を報告
- 2025年08月13日
-
小規模事業場と地域を支える保健師の役割―地域と職域のはざまをつなぐ支援活動の最前線―
【日本看護協会「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」】〈後編〉 - 2025年08月07日
- 世代別・性別ごとの「総患者数」を比較-「令和5年(2023)の患者調査」の結果より(日本生活習慣病予防協会)
- 2025年08月06日
-
産業保健師の実態と課題が明らかに―メンタルヘルス対応の最前線で奮闘も、非正規・単独配置など構造的課題も―
【日本看護協会「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」】〈前編〉 - 2025年07月28日
- 日本の「インターバル速歩」が世界で話題に 早歩きとゆっくり歩きを交互に メンタルヘルスも改善
- 2025年07月28日
- 肥満と糖尿病への積極的な対策を呼びかけ 中国の成人男性の半数が肥満・過体重 体重を減らしてリスク軽減
- 2025年07月28日
- 1日7000歩のウォーキングが肥満・がん・認知症・うつ病のリスクを大幅減少 完璧じゃなくて良い理由
- 2025年07月28日
- 【妊産婦を支援】妊娠時に頼れる人の数が産後うつを軽減 妊婦を支える社会環境とメンタルヘルスを調査
- 2025年07月22日
- 【大人の食育】企業や食品事業者などの取り組み事例を紹介 官民の連携・協働も必要 大人の食育プラットフォームを立ち上げ