ニュース
「第8回 健康寿命をのばそう!アワード」最優秀賞決定~生活習慣病予防分野~
2020年01月22日

生活習慣病予防分野は下呂市役所「下呂・減塩・元気・大作戦」が最優秀賞に
「健康寿命をのばそう!アワード」は厚生労働省とスポーツ庁が、健やかで心豊かに生活できる社会の実現を目指し、健康増進・生活習慣病予防の推進に優れた企業・団体・自治体・を表彰するもの。表彰式は、生活習慣を改善し健康寿命をのばすために厚生労働省が行っている国民運動「スマート・ライフ・プロジェクト」の一環として実施され、今年で8回目の開催となる。
今回は生活習慣病予防分野には企業41件、団体37件、自治体17件の応募があった。有識者による評価委員会で書類選考を行ったあと、表彰式当日のプレゼンテーションによって厚生労働大臣最優秀賞1件、厚生労働大臣優秀賞3件、スポーツ庁長官優秀賞3件などが選ばれた。
このうち最優秀賞になった下呂市は、国民健康保険(国保)加入者の脳血管疾患と高血圧で受診している人の割合が平成23~28年まで岐阜県内でワースト5位に入っていた。
そのためライフサイクル別に全世代への減塩アプローチと、国保特定健診結果で高血圧の判定が出た人への保健指導強化を行って脳血管疾患や高血圧の住民の減少を目指した。
まちぐるみで取組む食環境整備で健康寿命を伸ばす
ロータリークラブや商工会、医師会、学校栄養教諭、こども園栄養士などで下呂市減塩推進委員会を設置し、官民一体となって取り組みを開始。毎月14日から20日を「下呂市減塩週間」としたり、減塩食品の販売や減塩食を提供する減塩推進協力店を募集・認定したりするなどして食環境の整備を行った。
その結果、国保特定健診の結果でⅠ度高血圧者、Ⅱ度高血圧以上の者の割合が減少。国保の医療機関受診割合の県内順位が下がったほか、国保特定健診の保健指導率は92.1%で全国1位となった。全国平均の実施率は19.5%であることから、大変高い実施率になる。
また優秀賞には、企業部門で株式会社KSK「わくわく健康プラン」、団体部門で大阪府住宅供給公社/NPO 法人チュラキューブ/NPO 法人 SEINの「団地の空き室をみんなが集う食堂に~健康メニューと楽しい食事の場で健康寿命を延伸~」、自治体部門で青森県階上町『青森県階上町「健康宣言」と「健康五つ星」 「三種の神器」と「ちょっとそこまで GOGOGO」事業』が選ばれた。
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「地域保健」に関するニュース
- 2025年08月21日
- 令和7年(1月~7月)の自殺者は11,143人 前年同期比で約10%減少(厚生労働省)
- 2025年08月21日
- 歯の本数が働き世代の栄養摂取に影響 広島大学が新知見を報告
- 2025年08月13日
-
小規模事業場と地域を支える保健師の役割―地域と職域のはざまをつなぐ支援活動の最前線―
【日本看護協会「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」】〈後編〉 - 2025年08月07日
- 世代別・性別ごとの「総患者数」を比較-「令和5年(2023)の患者調査」の結果より(日本生活習慣病予防協会)
- 2025年08月06日
-
産業保健師の実態と課題が明らかに―メンタルヘルス対応の最前線で奮闘も、非正規・単独配置など構造的課題も―
【日本看護協会「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」】〈前編〉 - 2025年07月28日
- 日本の「インターバル速歩」が世界で話題に 早歩きとゆっくり歩きを交互に メンタルヘルスも改善
- 2025年07月28日
- 肥満と糖尿病への積極的な対策を呼びかけ 中国の成人男性の半数が肥満・過体重 体重を減らしてリスク軽減
- 2025年07月28日
- 1日7000歩のウォーキングが肥満・がん・認知症・うつ病のリスクを大幅減少 完璧じゃなくて良い理由
- 2025年07月28日
- 【妊産婦を支援】妊娠時に頼れる人の数が産後うつを軽減 妊婦を支える社会環境とメンタルヘルスを調査
- 2025年07月22日
- 【大人の食育】企業や食品事業者などの取り組み事例を紹介 官民の連携・協働も必要 大人の食育プラットフォームを立ち上げ













