ニュース
「第8回 健康寿命をのばそう!アワード」最優秀賞決定~介護予防・高齢者生活支援分野/母子保健分野~
2020年01月22日

介護予防・高齢者生活支援分野の最優秀賞は門真市の「ゆめ伴プロジェクト」
介護予防・高齢者生活支援分野には、地域包括ケアシステムの構築に向け、地域の実情に応じた優れた取り組みを実施、かつ個人の主体的な取り組みの喚起につながる取り組みを行っている企業などから57件の応募があった。
審査の結果、最優秀賞を受賞した「ゆめ伴プロジェクト in 門真実行委員会」は、門真市介護保険サービス事業連絡会と門真市社会福祉協議会、くすのき広域連合門間支所、市民や地域活動団体が連携して2018年に発足。
地域で孤立しがちな認知症の人も参加しやすい活動を行い、楽しみや生きがいを感じてもらえるよう取り組みを続けている。例えば、認知症の人と地域の人がスタッフとして活躍する「ゆめ伴カフェ」、地域交流の畑で一緒に綿花や野菜の栽培を行う「ゆめ伴ファーム」などがある。
取り組みの結果、利用者には「定期的な参加で生活リズムが付くようになった」といった生活状態の変化や、「自信に満ちた表情に変わった」など生きがいの変化が見られているという。また「認知症の人が施設で支援されるだけの立場から、自分のできることを通じて活動の担い手に変化した」という社会役割の変化があった点なども評価された。
母子保健分野は多職種連携地域母子保健システム「須坂モデル」が最優秀賞に
母子保健分野には母子の健康増進を目的に優れた取り組みを行っている企業などから90件の応募があった。
審査の結果、最優秀賞を受賞した長野県須坂市は、『「一人も取り残されない」妊娠期からの切れ目のない支援のための多職種連携地域母子保健システム「須坂モデル」の構築と均てん化』で評価を受けた。
同取り組みは、母子保健の国民運動「健やか親子21(第2次)」の重点課題①「育てにくさを感じる親に寄り添う支援」と②「妊娠期からの児童虐待防止対策」、基盤課題A「切れ目ない妊産婦・乳幼児への保健対策」とC「子どもの健やかな成⾧を見守り育む地域づくり」に該当する。
産後うつ病の深刻さが指摘される中、須坂市では妊産婦のメンタルヘルスに不調が見られた場合、早く「気づき」、適切な関係機関に「つなぎ」、親子を「支える」ことが重要として、2013年2月に多職種連携地域母子保健システムの体制を構築。「一人も取り残されない」をキャッチフレーズに妊娠期からの切れ目ない支援を行っている。
母子健康手帳配布時に行う面接や心理社会的リスクアセスメントが好評
具体的には2014年4月から母子保健コーディネーターを配置し、母子健康手帳配布時に全ての妊婦と面接。妊婦と関係性を構築し、質問票の結果などから心理社会的リスクについて評価するようにしている。
そのうえでリスクがあると考えられる親子には対応のフローチャートを母子保健関係者間で共有し、多職種連携をスムーズに実施。リスクのある親子のケアについて地域母子保健に携わる医療・保健・福祉の関係者が一堂に会して、定期的にケース検討会議も行っている。
これらは「須坂モデル」として国立成育医療研究センターとの共同調査で有効性が実証された。成果としては、産後4カ月での産後うつ質問票の点数が統計的に優位に低下したことなどが挙げられる。

掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.


「地域保健」に関するニュース
- 2025年02月25日
- 【国際女性デー】女性と男性はストレスに対する反応が違う メンタルヘルス対策では性差も考慮したアプローチを
- 2025年02月25日
- 【国際女性デー】妊娠に関連する健康リスク 産後の検査が不十分 乳がん検診も 女性の「機会損失」は深刻
- 2025年02月25日
- ストレスは「脂肪肝」のリスクを高める 肥満やメタボとも関連 孤独や社会的孤立も高リスク
- 2025年02月25日
- 緑茶を飲むと脂肪肝リスクが軽減 緑茶が脂肪燃焼を高める? 茶カテキンは新型コロナの予防にも役立つ可能性が
- 2025年02月17日
- 働く中高年世代の全年齢でBMIが増加 日本でも肥満者は今後も増加 協会けんぽの815万人のデータを解析
- 2025年02月17日
- 肥満やメタボの人に「不規則な生活」はなぜNG? 概日リズムが乱れて食べすぎに 太陽光を浴びて体内時計をリセット
- 2025年02月17日
- 中年期にウォーキングなどの運動を習慣にして認知症を予防 運動を50歳前にはじめると脳の健康を高められる
- 2025年02月17日
- 高齢になっても働き続けるのは心身の健康に良いと多くの人が実感 高齢者のウェルビーイングを高める施策
- 2025年02月10日
- 緑茶やコーヒーを飲む習慣は認知症リスクの低下と関連 朝にコーヒーを飲むと心血管疾患リスクも低下
- 2025年02月10日
- [高血圧・肥満・喫煙・糖尿病]は日本人の寿命を縮める要因 4つがあると健康寿命が10年短縮