ニュース

不妊治療と仕事の両立に関するマニュアルとハンドブックを発行

 厚生労働省は、不妊治療と仕事の両立に関するマニュアルとハンドブックを発行した。
 これらは事業主や人事部門向けに作成した『不妊治療を受けながら働き続けられる職場づくりのためのマニュアル』と、同じ職場で働く上司や同僚向けに作成した『不妊治療と仕事の両立サポートハンドブック』の2冊。
 仕事と不妊治療が両立可能な職場環境が整備されるよう職場での理解を深め、事業主の取り組みを促進するのが目的だという。
「不妊治療と仕事の両立を支援する上でのポイント」も掲載されている
 『不妊治療を受けながら働き続けられる職場づくりのためのマニュアル』(以下、マニュアル)は、「不妊治療のための休暇制度等環境整備事業」検討委員会が作成。

 不妊治療の基本的な情報をふまえたうえで、企業が従業員の不妊治療と仕事の両立支援に取り組む意義や、そのための両立支援導入ステップ、各種制度や取り組みを解説している。また不妊治療と仕事の両立支援の取組を実施している9社の企業をヒアリングし、取り組み事例も紹介した。

 このうち株式会社大林組は2016年、次世代育成補助金制度と不妊治療に対する補助金制度(共済会)を併せて導入。

 補助金は共済会への直接申請で上司を通さないことが可能、特定不妊治療以外の不妊治療も対象とし、回数や期間の制限を設けないなど、不妊治療にあたる従業員の立場や気持ちに即した内容となっている。そのほか貸付制度や積立保存休暇制度を不妊治療の目的で使うこともできる。

 また株式会社サイバーエージェントでは、女性活躍支援パッケージを社内に導入し、さまざまな課題解決に取り組む中で不妊治療についても言及。

 妊娠を希望する社員のプライバシーに配慮しながら、「妊活」のみをフォーカスするのではなく、それぞれのライフステージで利用できる複数の制度をパッケージ化したという。

 具体的には不妊治療による急な通院や体調の変化で当日取得できる「妊活休暇」や、取得利用を示さず利用できる「エフ休(エフはFemaleのF)」、業務時間中に利用できる専門官への相談「妊活コンシェル」などがある。

 マニュアルでは、このような各社の事例を取り上げ「制度等の利用者や周囲の声」、「導入・運用のポイント」などをまとめている。また「不妊治療と仕事の両立を支援する上でのポイント」として以下をあげている。

(1)男女とも同様に利用可能な制度とする
(2)「不妊治療」と前面に出さない方がよい場合もある
(3)不妊治療以外の施策とパッケージ化して導入する
(4)導入時には外部にも発信する
(5)制度づくりと併せて風土づくりをする
(6)ハラスメントを防止する
(7)非正規雇用労働者も対象にする
(8)プライバシーの保護に配慮する

 一方、『不妊治療と仕事の両立サポートハンドブック』では、不妊の検査や治療を受けたことのある夫婦は約5.5組に1組の割合であることなどを紹介しながら、同僚や上司が配慮することのポイントなどを分かりやすくまとめている。

[yoshioka]

「健診・検診」に関するニュース

2021年06月29日
産業保健師活用テキスト『産業保健師がいること』のご紹介
2021年06月28日
【生活習慣病の医療費】トップは入院では「脳血管障害」、入院外では「糖尿病」 特定健診と特定保健指導が重要 健保連
2021年06月01日
実行しやすい健康改善プランを提案するAI(人工知能)を開発 健診データから1人ひとりに最適なプランを選択
2021年06月01日
日本の代表的な6研究機関が連携 36.6万人規模のゲノムコホートを構築 「個別化医療・個別化予防」の早期実現を目指す
2021年05月26日
2021年度版【保健指導アトラス】を公開!保健指導に携わる人が知っておきたい法律・制度
2021年05月20日
【オピニオン新連載】緊急事態宣言下で前進した特定保健指導のオンライン化と働き方 ―総合健康保険組合の取り組み―
2021年05月18日
心理的ストレスが腸内細菌を乱すメカニズムを解明 うつ病に腸内細菌叢が大きく関わっている 「脳腸相関」を解明
2021年05月17日
5月31日は世界禁煙デー、6月6日まで禁煙週間
禁煙で新型コロナに負けないカラダになろう!
2021年05月10日
「腸内環境」は植物性食品で整えられる 肥満やメタボの人は「腸内エコシステム」が乱れやすい
2021年05月10日
【新型コロナ】リモートワークで生活リズムが乱れ睡眠不足に 自然光の変化に合わせた室内照明で睡眠の質を向上
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 11,068 人(2021年08月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 2.7%
  • 保健師 44.8%
  • 看護師 10.8%
  • 管理栄養士・栄養士 19.8%
  • その他 22%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶