ニュース
働く母親の増加で小3の子どもの学童利用が26%に―21世紀出生児横断調査
2020年06月18日

母が有職の割合は75%と、かなり上昇
「21世紀出生児縦断調査」は同じ子どもを0歳6カ月から9歳まで毎年1回ずつ、追跡して行う調査で、各年齢における実態や経年変化の状況を継続的に観察。2001年出生児に対して行われた同調査結果とも比較し、少子化対策の施策の企画立案などを行う目的で実施されている。
今回の調査は全国の2010年5月10日から24日の間に出生した子ども27,397人を対象に郵送で行い、24,204人から回答を得た。回答の回収率は88.3%。調査事項は父母の就業状況、家族の状況、子どもの状況、学校生活・放課後の様子、家庭学習、習い事、子育て費用、子育てに関する意識、父母の喫煙状況など。
調査の結果、母の就業状況は「勤め(常勤)」の割合が、0歳6カ月で行われた第1回調査からゆるやかな上昇である一方、「勤め(パート・アルバイト)」の割合は第1回調査時の5.9%から今回の40.9%まで年々上昇を続けていることが分かった。
出産1年前の就業状況が「勤め(常勤)」だった母のうち、第1回から第9回調査まで継続して「勤め(常勤)」の母の割合は37.5%。これは2001年出生児の調査結果である26.6%に比べて10.9ポイント高く、出産・育児を経ても継続して働いている母が増えたことが分かる。

父母の喫煙状況はいずれも低下している
一方、子どもの生活の状況として放課後に過ごす場所を尋ねた調査では、「自宅」が最も多く77.2%。次いで「習い事、スポーツクラブ、学習塾等」が40.7%、「公園」が34.6%の順になっている。
「学童保育」の割合は26.3%で、小学1年生の時に比べると学年が上がるにつれて減少しているが、2001年出生時に比べると12.3ポイント高い。
父母の喫煙状況については、「吸っている」父の割合は34%、母の割合は7.2%。いずれも2001年出生児に比べて低くなっていた。
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.


「産業保健」に関するニュース
- 2025年06月10日
- 【アプリ活用で運動不足を解消】1日の歩数を増やすのに効果的 大阪府健康アプリの効果を8万人超で検証
- 2025年06月09日
- 【睡眠改善の最新情報】大人も子供も睡眠不足 スマホと専用アプリで睡眠を改善 良い睡眠をとるためのポイントは?
- 2025年06月09日
- 健康状態が良好で職場で働きがいがあると仕事のパフォーマンスが向上 労働者の健康を良好に維持する取り組みが必要
- 2025年06月09日
- ヨガは肥満・メタボのある人の体重管理に役立つ ヨガは暑い夏にも涼しい部屋でできる ひざの痛みも軽減
- 2025年06月05日
- 【専門職向けアンケート】飲酒量低減・減酒に向けた酒類メーカーの取り組みについての意識調査(第2回)
- 2025年06月02日
- 【熱中症予防の最新情報】職場の熱中症対策に取り組む企業が増加 全国の熱中症搬送者数を予測するサイトを公開
- 2025年06月02日
- 【勤労者の長期病休を調査】長期病休の年齢にともなう変化は男女で異なる 産業保健では性差や年齢差を考慮した支援が必要
- 2025年06月02日
- 女性の月経不順リスクに職場の心身ストレスが影響 ストレスチェック活用により女性の健康を支援
- 2025年06月02日
- 自然とのふれあいがメンタルヘルスを改善 森が人間の健康とウェルビーイングを高める
- 2025年05月27日
- スマホアプリを活用し社会人のメンタルヘルスを改善 スマホで学ぶ認知行動スキルがうつ状態を改善 睡眠改善を支援するアプリも