ニュース

働く母親の増加で小3の子どもの学童利用が26%に―21世紀出生児横断調査

厚生労働省はこのほど、「第9回21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児)」を公表。2010年に生まれた9歳(小学3年生)の子どものうち、26.3%が放課後を学童保育で過ごしていることが分かった。
 2001年出生児が小3だったときに比べ、12.3ポイントの増加。母が有職の割合は75%で、同様に2001年出生児に比べて11.2ポイント高くなっていた。
母が有職の割合は75%と、かなり上昇

 「21世紀出生児縦断調査」は同じ子どもを0歳6カ月から9歳まで毎年1回ずつ、追跡して行う調査で、各年齢における実態や経年変化の状況を継続的に観察。2001年出生児に対して行われた同調査結果とも比較し、少子化対策の施策の企画立案などを行う目的で実施されている。

 今回の調査は全国の2010年5月10日から24日の間に出生した子ども27,397人を対象に郵送で行い、24,204人から回答を得た。回答の回収率は88.3%。調査事項は父母の就業状況、家族の状況、子どもの状況、学校生活・放課後の様子、家庭学習、習い事、子育て費用、子育てに関する意識、父母の喫煙状況など。

 調査の結果、母の就業状況は「勤め(常勤)」の割合が、0歳6カ月で行われた第1回調査からゆるやかな上昇である一方、「勤め(パート・アルバイト)」の割合は第1回調査時の5.9%から今回の40.9%まで年々上昇を続けていることが分かった。

 出産1年前の就業状況が「勤め(常勤)」だった母のうち、第1回から第9回調査まで継続して「勤め(常勤)」の母の割合は37.5%。これは2001年出生児の調査結果である26.6%に比べて10.9ポイント高く、出産・育児を経ても継続して働いている母が増えたことが分かる。

父母の喫煙状況はいずれも低下している

 一方、子どもの生活の状況として放課後に過ごす場所を尋ねた調査では、「自宅」が最も多く77.2%。次いで「習い事、スポーツクラブ、学習塾等」が40.7%、「公園」が34.6%の順になっている。

 「学童保育」の割合は26.3%で、小学1年生の時に比べると学年が上がるにつれて減少しているが、2001年出生時に比べると12.3ポイント高い。

 父母の喫煙状況については、「吸っている」父の割合は34%、母の割合は7.2%。いずれも2001年出生児に比べて低くなっていた。

[yoshioka]
side_メルマガバナー

「産業保健」に関するニュース

2025年08月21日
令和7年(1月~7月)の自殺者は11,143人 前年同期比で約10%減少(厚生労働省)
2025年08月21日
歯の本数が働き世代の栄養摂取に影響 広島大学が新知見を報告
2025年08月20日
育休を「取りたい」若者は7割超 仕事と育児との両立で不安も 共に育てる社会の実現を目指す(厚生労働省)
2025年08月13日
小規模事業場と地域を支える保健師の役割―地域と職域のはざまをつなぐ支援活動の最前線―
【日本看護協会「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」】〈後編〉
2025年08月07日
世代別・性別ごとの「総患者数」を比較-「令和5年(2023)の患者調査」の結果より(日本生活習慣病予防協会)
2025年08月06日
産業保健師の実態と課題が明らかに―メンタルヘルス対応の最前線で奮闘も、非正規・単独配置など構造的課題も―
【日本看護協会「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」】〈前編〉
2025年08月05日
【インタビュー】2週間のデトックスで生産性が変わる?
製薬の『アルコールチャレンジ』に学ぶ健康経営
2025年07月28日
日本の「インターバル速歩」が世界で話題に 早歩きとゆっくり歩きを交互に メンタルヘルスも改善
2025年07月28日
肥満と糖尿病への積極的な対策を呼びかけ 中国の成人男性の半数が肥満・過体重 体重を減らしてリスク軽減
2025年07月28日
1日7000歩のウォーキングが肥満・がん・認知症・うつ病のリスクを大幅減少 完璧じゃなくて良い理由
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,800名)
登録者の内訳(職種)
  • 医 師 3%
  • 保健師 47%
  • 看護師 11%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 20%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶