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【健やか21】「コロナ禍における自殺の動向に関する分析(緊急レポート)」の報告(中間報告)について(いのち支える自殺対策推進センター)
2020年10月23日

例年とは明らかに異なる、本年の自殺の動向
わが国の自殺者数は本年1月から6月までは対前年比で減少し、7月以降は増加しています。この間、政府は「緊急事態宣言」を行うなど、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐための対策を推し進るとともに、雇用の維持や事業の継続、生活の下支えを目的とした「新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策」や「生活不安に対応するための緊急措置」を講じてきました。
こうした状況の中、なぜ本年の自殺者数は7月以降に増加したのか。いのち支える自殺対策推進センター(厚生労働大臣指定法人)が、コロナ禍における自殺の動向についての統計的な分析から現時点でわかってきたことを、中間報告としてまとめました。
【主なポイント】
1.本年の自殺の動向は、例年とは明らかに異なっている。
2.本年4月から6月の自殺者数は、例年よりも減少している。
3.様々な年代において、女性の自殺は増加傾向にある。
4.自殺報道の影響と考えられる自殺の増加がみられる。
5.本年8月に、女子高校生の自殺者数が増加している。
6.自殺者数は、依然として女性よりも男性が多い。
7.政府の各種支援策が自殺の増加を抑制している可能性がある。
本報告書は留意点として「コロナ禍における自殺の動向を精緻に分析するために必要なデータが揃っておらず、現時点における分析は不十分なものとならざるを得ない」ことを挙げていますが、かなり詳細な分析が紹介されています(最終報告は来年3月を予定しているとのこと)。これから直面するかもしれない第二波・第三波や、それに伴う数多くの困難にも警戒が必要ですので、引き続き注視していただければ幸いです。
【詳細はこちら】1.本年の自殺の動向は、例年とは明らかに異なっている。
2.本年4月から6月の自殺者数は、例年よりも減少している。
3.様々な年代において、女性の自殺は増加傾向にある。
4.自殺報道の影響と考えられる自殺の増加がみられる。
5.本年8月に、女子高校生の自殺者数が増加している。
6.自殺者数は、依然として女性よりも男性が多い。
7.政府の各種支援策が自殺の増加を抑制している可能性がある。
◆ 「コロナ禍における自殺の動向に関する分析(緊急レポート)」の報告(中間報告)について(いのち支える自殺対策推進センター)
最新トピックス・イベント(2020年10月22日更新)
・「令和2年度の妊娠届出数の状況について」の掲載について(厚生労働省)・新型コロナウイルス "差別・偏見をなくそう"プロジェクトの実施について(文部科学省)
・令和元年度体力・運動能力調査の結果について(スポーツ庁)
・年齢の異なる子供のいる家庭での乳幼児の事故に注意!~事故防止ガイドの作成について(東京都)
子どもの笑顔を増やすための子ども版・新しい行動様式「すまいる・あくしょん」の策定について(滋賀県)
・「口は閉じて食べましょう! 飛沫防止にも効果的です」のポスターの公開について(日本小児歯科学会)
・プレスリリース「児童虐待の早期発見に向けた練馬区との共同実証実験の結果を発表」の掲載について(株式会社FRONTEO)
・プレスリリース「卵黄」を食べて数時間後に嘔吐などを繰り返す赤ちゃんは注意 ―食物アレルギーとは異なり、食物蛋白誘発胃腸炎では「卵黄」が原因にー」の掲載について(国立成育医療研究センター)
・子ども安全メール「Vol.525 抱っこひも使用時の転落事故に注意!」の掲載について(消費者庁)
・暮らしに役立つ情報「すべての子どもが健やかに育つ環境を。特別養子縁組制度をご存じですか?」の掲載について(内閣府)
・子ども家庭福祉に関し専門的な知識・技術を必要とする支援を行う者の資格の在り方その他資質の向上策に関するワーキンググループ(第6回) 資料の掲載について(厚生労働省)
・社会保障審議会 (児童部会小児慢性特定疾患児への支援の在り方に関する専門委員会)第41回の資料の掲載について(厚生労働省)
・オンライン市民公開講座「がん教育のさらなる充実に向けて」の開催について(ノバルティスファーマ株式会社)
・早寝早起き朝ごはんニュースレター第31号の発行について(早寝早起き朝ごはん全国協議会) ※詳しい情報は、健やか親子21(第2次)ホームページを参照。
「健やか親子21」とは?母子の健康水準を向上のための国民運動計画
「健やか親子21」は、平成13年から始まった母子の健康水準を向上させるための様々な取組を、みんなで推進する国民運動計画。
平成27年度からは、現状の課題を踏まえ新たな計画(~平成36年度)が始まりました。
「健やか親子21(第2次)ホームページ」は、情報収集や情報を共有することによる交流・連携ができる有用なツールとして、様々な活動に役立つことが目的。
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