ニュース
【新型コロナ】米を主食とした「日本型食生活」で感染症に負けない 食育健康サミットをWeb開催
2020年12月28日
食育健康サミット2020「新しい感染症に負けないための日本型食生活の活用」が、日本医師会と米穀安定供給確保支援機構の共催により、オンラインで公開されています。
「感染症」をテーマに、米を主食とした日本型食生活を通じた「感染症に負けない体づくり」について、免疫学、栄養学、時間栄養学の専門家が、分かりやすく解説しています。
誰でも無料で視聴でき(事前登録が必要)、2021年2月28日まで公開されています。
「感染症」をテーマに、米を主食とした日本型食生活を通じた「感染症に負けない体づくり」について、免疫学、栄養学、時間栄養学の専門家が、分かりやすく解説しています。
誰でも無料で視聴でき(事前登録が必要)、2021年2月28日まで公開されています。
感染症に負けないために、食事・運動・睡眠で免疫力を上げる
食育健康サミット2020「新しい感染症に負けないための日本型食生活の活用」が、日本医師会と米穀安定供給確保支援機構の共催により、オンラインで開催されています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を考慮し、はじめてのオンラインでの開催となりました。
食育健康サミット2020「新しい感染症に負けないための日本型食生活の活用」
視聴無料
三宅幸子 先生(順天堂大学大学院医学研究科免疫学講座教授)
疫病を免れるという意味を持つ「免疫」は、細菌やウイルスなどの外敵から身を守る生体防御システムです。免疫は、自然免疫と獲得免疫に大別され、その相互作用によって機能しています。
これらの全体像と個々の詳細を解説するとともに、近年の研究活動による新たな知見も紹介しています。
最近注目される腸管免疫にもふれ、免疫力を高める生活習慣として、腸管の環境を整えるバランスの良い食事、良質な睡眠や適度な運動などの重要性についても解説しています。
酒井 徹 先生(徳島大学大学院医歯薬学研究部実践栄養学分野教授)
ウイルス感染症の発症に、肥満・やせは影響するのでしょうか。感染予防に有効な栄養素はあるのでしょうか。ワクチン接種の効果と栄養状態の関係はどうなのでしょうか。
講演では、ビタミンとウイルス感染症との関連を解析したメタアナリシス研究を紹介するとともに、栄養過多・栄養不良とCOVID-19との関連研究を解説しています。
また、さまざまな栄養をバランスよく摂取するために、ごはんを主食とした日本型食生活が活用できることにもふれています。
石田裕美 先生(女子栄養大学栄養学部教授)
感染症予防は、感染症に対して免疫力を高めておくこと、すなわち栄養状態を良好に維持しておくことが重要です。そのためには、栄養バランスがとれた食生活を無理なく続け、日本食文化の良さを引き継ぎ、おいしさや楽しみをともなう健康な食事を続けることが大切です。
講演では、ごはんを中心にした献立づくりで、賢く簡単にバランスの良い食事に組み立てることができる方法や、感染症予防の観点からも、ごはんを主食とした日本の伝統的な食事の良さを守ることと、実践することの大切さが分かりやすく解説されています。
柴田重信 先生(早稲田大学先進理工学部教授)
体内時計は比較的新しい概念で、健康科学に深く関わっています。不規則な食生活は体内時計に影響し、免疫系を低下させることが知られています。
食生活リズムを整えることは感染症予防に欠かせないことや、体内時計を整えるための朝食の重要性、和食中心の朝食が学業や精神面に与える影響など、最新の研究結果が紹介されています。
中村丁次 先生(神奈川県立保健福祉大学学長)
環境負荷を抑制しながら、新しい感染症を予防する、持続可能で健康な栄養・食事はどうあるべきでしょうか。自然を尊重し、四季折々の変化を楽しむ伝統的文化を大切にしながらも、医学・栄養学・農学などの科学的根拠にもとづき、誰もが快適で持続可能性があるごはんを中心とした日本型の食事が有用です。
「こうした食事を、世界のモデルとして発信すべきではないでしょうか」と、サミットは締めくくられました。
配信期間
2020年12月10日(木)09:00~2021年2月28日(日)17:00
参加方法
共 催
公益社団法人 日本医師会、公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構
座 長
中村丁次 先生(神奈川県立保健福祉大学長)
公益社団法人 日本医師会
米穀安定供給確保支援機構:米ネット(公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構)
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2024 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「健診・検診」に関するニュース
- 2024年04月25日
-
厚労省「地域・職域連携ポータルサイト」を開設
人生100年時代を迎え、保健事業の継続性は不可欠 - 2024年04月22日
- 【肺がん】進行した人は「健診やがん検診を受けていれば良かった」と後悔 早期発見できた人は生存率が高い
- 2024年04月18日
- 人口10万人あたりの「常勤保健師の配置状況」最多は島根県 「令和4年度地域保健・健康増進事業の報告」より
- 2024年04月18日
- 健康診査の受診者数が回復 前年比で約4,200人増加 「地域保健・健康増進事業の報告」より
- 2024年04月09日
- 子宮の日 もっと知ってほしい子宮頸がんワクチンのこと 予防啓発キャンペーンを展開
- 2024年04月08日
- 【新型コロナ】長引く後遺症が社会問題に 他の疾患が隠れている例も 岡山大学が調査
- 2024年03月18日
- メタボリックシンドロームの新しい診断基準を提案 特定健診などの56万⼈のビッグデータを解析 新潟⼤学
- 2024年03月11日
- 肥満は日本人でも脳梗塞や脳出血のリスクを高める 脳出血は肥満とやせでの両方で増加 約9万人を調査
- 2024年03月05日
- 【横浜市】がん検診の充実などの対策を加速 高齢者だけでなく女性や若い人のがん対策も推進 自治体初の試みも
- 2024年02月26日
- 近くの「検体測定室」で糖尿病チェック PHRアプリでデータ連携 保健指導のフォローアップなどへの活用も