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ウォーキングポイント参加で高血圧の発症者が減少-横浜市など調査
2020年12月28日
横浜市の健康促進事業「よこはまウォーキングポイント」に3年連続参加している60歳以上の人は、参加していない人に比べて高血圧の新規発症率が12.3%低かったことがこのほど分かった。
横浜市と横浜市立大学(田栗田栗正隆教授・窪田和巳講師・山中竹春教授)、日本電信電話株式会社、エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社が同事業への参加が生活習慣病や医療費などに及ぼす影響を分析し、判明したもの。
ウォーキングで楽しみながら健康づくり、歩数計とアプリで参加可能
よこはまウォーキングポイント事業では、歩いた歩数に応じて付与されるポイントで商品券などが当たる抽選に参加できる。対象は18歳以上で横浜市に在住・在勤・在学している人で、ウォーキングで楽しみながら健康づくりにつなげることを目的としている。無料で歩数計を贈呈しているほか、スマートフォンのアプリでも参加可能。
今回の分析は、令和元年8月に締結した「『官民データ活用による超スマート社会の実現に関する包括連携協定書』に基づくよこはまウォーキングポイント事業及び横浜市国民健康保険特定健康診査の影響分析に関する覚書」に基づいて実施された。
具体的には2015年から18年度までの3年間、国民健康保険に加入し、15年度時点で運動機能に障害がなく、生活習慣病を発症していなかった人を抽出。このうちウォーキングポイント事業に3年連続参加した約2000人と、未登録者2万2000人を比較し、高血圧と糖尿病の新規発症率、医療費と高額医療費が上位1%に入る確率、メタボリックシンドローム状態の変化について調べた。
結果、統計的な優位差が認められたのは「高血圧の新規発症抑制効果」。60歳代で3年連続ウォーキングポイント事業に参加した人の中で高血圧を新規発症した割合は26.3%だったのに対し、未登録者の割合は29.99%で、これを同じ対象者数に換算した場合、参加者の発症率は12.3%少なくなっていることが分かったという。
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