ニュース

【健やか21】毎年2月4日は風疹の日!2021年"風疹ゼロ"プロジェクト宣言(日本産婦人科医会)

 「健やか親子21(第2次)ホームページ」より、専門職向けの学校保健・母子保健に関する最新情報をピックアップしてお届けします。
 「健やか親子21」では、「すべての子どもが健やかに育つ社会」の実現を一緒に推進して頂ける企業や団体を募集しています。

"ワクチン空白世代"の抗体検査実施率は17%に留まる
 毎年2月4日は「風(2)疹(4)の日」です。公益社団法人 日本産婦人科医会が「2021年"風疹ゼロ"プロジェクト宣言」を掲載しました。

 風疹は、急性の風疹ウイルスによって起こる急性の発疹性感染症です。風疹に対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの妊婦がウイルスに感染すると、先天性風疹症候群(CRS)の子どもが生まれてくる可能性が高くなります。

 先天性風疹症候群は、母親が妊娠中に風疹ウイルスに感染することによって生じる胎児の病気で、妊娠初期に母親が感染することによって起こり、母親に症状がみられない不顕性感染の場合でも、先天性風疹症候群を起こす可能性があります。先天性風疹症候群の3大症状は難聴、白内障、先天性心疾患と、非常に重大です。風しんウイルスの感染経路は「飛沫感染」のため、職場などで、知らずしらずのうちにウイルスを拡散してしまうことが考えられます。

 現在では、国の予防接種法で子どもの風疹の予防接種は定期接種となっていますが、この制度が始まる前は年代によって接種の方法が異なっており、"ワクチン空白世代"が存在します。特に昭和54年4月1日以前に生まれた男性は、子どものころに風疹のワクチンを接種する機会がなかったため、すべての世代を通じてもっとも抗体が不足しています。

 昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性へ風疹抗体検査の無料クーポン券が送付されていますが、現在の実施率はおおよそ17%に留まり、80%以上の方が検査を受けていない状況です。新型コロナウイルスの流行下ではありますが、一人でも多くの方が風疹の抗体検査を受けて、風疹抗体の不足している方は予防接種(麻しん風しん混合ワクチン=MRワクチン:国の負担で受けられます)を受けるよう、本宣言で促しています。

    2021年"風疹ゼロ"プロジェクト宣言
  • 40~50代の男性に強く訴えます!
  • 風疹抗体検査・第5期風疹定期接種のクーポン券を受け取ったすべての方へ
    まだ80%以上の人が検査を受けていません
    〇風疹をゼロにするために検査を受けてください
    〇また職場等で周囲の方が検査を受けられるよう配慮してください
  • 風疹抗体検査,予防接種(MRワクチン)が特にこの世代に実施されるよう皆さんの行動を求めます
  • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が大きな話題となっていますが、わが国では2019年から妊婦への風疹罹患のリスクをなくすための大切な対策が続いています
【詳細はこちら】
2021年"風疹ゼロ"プロジェクト宣言!! ―毎年2月4日は風疹の日!!―

【参 考】
"風しんゼロ"プロジェクト

最新トピックス・イベント(2021年2月4日更新)

・「新型コロナウイルス感染症の流行拡大から子どもの生活を守りましょう」の掲載について(日本小児科学会)
・東日本大震災後10年市民公開フォーラム「災害と小児・周産期医療 東日本大震災後10年を振り返り、今後起こりうる災害にどのように対応するか」(オンライン)の開催について(日本小児医療保健協議会)
・「子どもおよび子どもにかかわる業務従事者のマスク着用の考え方」の掲載について(日本小児科学会)
・「子ども家庭福祉に関し専門的な知識・技術を必要とする支援を行う者の資格の在り方その他資質の向上策に関するワーキンググループ とりまとめ」の公表について(厚生労働省)
・子ども宅食に交付できるよう政府備蓄米の交付要領一部改正について(農林水産省)
・「公共交通機関利用時の配慮に関する世論調査」(ベビーカーマークの認知度など)の公表について(内閣府)
・政府広報オンライン:暮らしに役立つ情報「家の中の思わぬ危険。乳幼児のやけど事故にご注意を!」の掲載について(内閣府)
・令和3年「春のあんしんネット・新学期一斉行動」の取り組みについて(総務省)
・「令和2年度ネット安全安心全国推進フォーラム」の開催について(文部科学省)
・健康ぷらざ「ゲーム障害にならないために」の公開について(日本医師会)
・広報誌『厚生労働』特集「個人ではなくみんなで考えよう!!児童虐待を防ぐ社会をつくる」の掲載について(厚生労働省)
・「2022年1月 産科医療補償制度 改定の概要」の掲載について(日本医療機能評価機構)
・オンライン版「赤ちゃん・子どものスキンケアセミナー」の開催について(母子衛生研究会)
・プレスリリース「鶏卵、完全除去しない方が6歳時の鶏卵アレルギーの予後がよい」の掲載について(国立成育医療研究センター)
・「新型コロナウイルスワクチン接種と妊婦さんと授乳への影響について」の掲載について(日本母乳の会)

※詳しい情報は、健やか親子21(第2次)ホームページを参照。

「健やか親子21」とは?母子の健康水準を向上のための国民運動計画

 「健やか親子21」は、平成13年から始まった母子の健康水準を向上させるための様々な取組を、みんなで推進する国民運動計画。

 平成27年度からは、現状の課題を踏まえ新たな計画(~平成36年度)が始まりました。

 「健やか親子21(第2次)ホームページ」は、情報収集や情報を共有することによる交流・連携ができる有用なツールとして、様々な活動に役立つことが目的。

健やか親子21(第2次)ホームページ
トピックス一覧

[保健指導リソースガイド編集部]
side_メルマガバナー

「産業保健」に関するニュース

2024年04月30日
タバコは歯を失う原因に 認知症リスクも上昇 禁煙すれば歯を守れて認知症も予防できる可能性が
2024年04月25日
厚労省「地域・職域連携ポータルサイト」を開設
人生100年時代を迎え、保健事業の継続性は不可欠
2024年04月23日
生鮮食料品店が近くにある高齢者は介護費用が低くなる 自然に健康になれる環境づくりが大切
2024年04月22日
運動が心血管疾患リスクを23%低下 ストレス耐性も高められる 毎日11分間のウォーキングでも効果が
2024年04月22日
職場や家庭で怒りを爆発させても得はない 怒りを効果的に抑える2つの方法 「アンガーマネジメント」のすすめ
2024年04月22日
【更年期障害の最新情報】更年期は健康な老化の入り口 必要な治療を受けられることが望ましい
2024年04月22日
【肺がん】進行した人は「健診やがん検診を受けていれば良かった」と後悔 早期発見できた人は生存率が高い
2024年04月16日
塩分のとりすぎが高血圧や肥満の原因に 代替塩を使うと高血圧リスクは40%減少 日本人の減塩は優先課題
2024年04月16日
座ったままの時間が長いと肥満や死亡のリスクが上昇 ウォーキングなどの運動は夕方に行うと効果的
2024年04月15日
血圧が少し高いだけで脳・心血管疾患のリスクは2倍に上昇 日本の労働者8万人超を調査 早い段階の保健指導が必要
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶