ニュース

女性特有の健康課題に向き合って~「働く女性の健康応援サイト」開設

 一般財団法人女性労働協会(岩田三代会長)は1月末、厚生労働省委託事業として「働く女性の健康応援サイト」を公開した。

 働く女性と企業の担当者、双方に向け、女性の健康と仕事について情報を発信。ライフステージごとにさまざまな健康課題を抱える女性がイキイキと働き続けられるよう、ヘルスリテラシーを高めることを目的にしている。
女性従業員の健康支援は欠かせないものになった
 健康経営への関心が高まっているが、企業が従業員に対して行う健康支援はメタボリックシンドローム対策や禁煙などが多い。これらの課題に加え、女性は年代による女性ホルモンの変化や、月経や妊娠・出産など女性特有の健康課題があるものの、あまり考慮されてこなかった。

 しかし長期的な人材の確保や生産性の向上を図るため、企業にとって女性従業員の健康支援は今や欠かせないものとなっている。

 また女性自身にとっても、健康について正しい知識や情報を入手し、困ったときには適切に相談できる体制を整えておくことが、長くイキイキと働き続けられるポイントとなる。

 そのため「働く女性の健康応援サイト」では、各年代で多い健康課題はどのようなものか、またライフサイクルによってどのような変化があるか、といった情報を「女性特有の健康課題」として発信。不調の原因と症状の説明、治療のすすめ、職場での配慮事項などを健康課題ごとにまとめ、分かりやすく解説している。


 また企業の健康対策担当者向けには、先進的な取り組み事例や、女性の健康課題ごとにどのようなサポートがあるとよいかをまとめたページなどを紹介。そのうえで女性従業員の健康を支援するメリットについて説明している。

 女性従業員と企業の担当者双方に向けたQ&Aや専門家コラムでは、月経時の勤務や職場のハラスメント、メンタルの不調など、実際に多くの女性従業員が悩んでいる事例に沿って情報を発信。知っておきたい法律・制度や関連情報のリンク集なども合わせて掲載し、働く女性の健康に関して一元的に情報が得られる。

 女性特有の健康課題に目を向けることにより、結果として男性にとっても働きやすい職場づくりにつながってほしい、との願いも込められているという。

[yoshioka]
side_メルマガバナー

「産業保健」に関するニュース

2025年06月10日
【アプリ活用で運動不足を解消】1日の歩数を増やすのに効果的 大阪府健康アプリの効果を8万人超で検証
2025年06月09日
【睡眠改善の最新情報】大人も子供も睡眠不足 スマホと専用アプリで睡眠を改善 良い睡眠をとるためのポイントは?
2025年06月09日
健康状態が良好で職場で働きがいがあると仕事のパフォーマンスが向上 労働者の健康を良好に維持する取り組みが必要
2025年06月09日
ヨガは肥満・メタボのある人の体重管理に役立つ ヨガは暑い夏にも涼しい部屋でできる ひざの痛みも軽減
2025年06月05日
【専門職向けアンケート】飲酒量低減・減酒に向けた酒類メーカーの取り組みについての意識調査(第2回)
2025年06月02日
【熱中症予防の最新情報】職場の熱中症対策に取り組む企業が増加 全国の熱中症搬送者数を予測するサイトを公開
2025年06月02日
【勤労者の長期病休を調査】長期病休の年齢にともなう変化は男女で異なる 産業保健では性差や年齢差を考慮した支援が必要
2025年06月02日
女性の月経不順リスクに職場の心身ストレスが影響 ストレスチェック活用により女性の健康を支援
2025年06月02日
自然とのふれあいがメンタルヘルスを改善 森が人間の健康とウェルビーイングを高める
2025年05月27日
スマホアプリを活用し社会人のメンタルヘルスを改善 スマホで学ぶ認知行動スキルがうつ状態を改善 睡眠改善を支援するアプリも
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶