自分自身のメンタルヘルスも大切に 日本看護協会担当者に聞く「看護職のためのメンタルヘルス相談窓口」開設の経緯

メールや電話、WEB個別相談ができるほか、自身のメンタルヘルスを大切にするための動画資料が多数掲載されています。今回は、日本看護協会担当者に窓口開設の経緯を伺いました。
個人の力だけでは解決できない看護を取り巻く課題を、組織の力で解決し、看護を発展させ、社会に貢献することを目的としている日本看護協会は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、2年前の2020年4月20日に「新型コロナウイルス感染症に関する看護職の相談窓口」を開設しました。
窓口に届く相談を見ていくと、感染の不安を持ちながら働き続けることへの恐怖、周囲からの差別・偏見に対する悲愴感、抑うつ症状として表れるほどの疲弊などの声が寄せられ、看護職の置かれている深刻な状況が浮き彫りになったと日本看護協会は述べています。

コロナ禍が長期化し日々の業務や生活の忙しさが増す一方で、行動の制限等がありストレスの発散方法も限定されてきました。現在もなお、自身でこころの不調に対処することが難しい状況が続いています。
「看護職のためのメンタルヘルス相談窓口」では、メールや電話、Zoom等を用いたWEB個別相談が可能で、精神看護専門看護師、認定看護管理者、臨床心理士などに相談することができます。
「看護職の方々には、こころの不調が深刻化する前に、本会の相談窓口を利用するなどして、ご自身のメンタルヘルスを大切にしながら、業務にあたっていただきたいと考えます。」(日本看護協会)
また日本看護協会は、メール・電話・WEB会議システムの3つの相談窓口の他にメンタルヘルスケアの重要性や手法を周知するための研修動画を制作、公開しています。
動画と共にホームページで公開されている資料「新型コロナウイルス禍における看護職へのメンタルヘルス・ケア」、「看護職の労働安全衛生_メンタルヘルスケア『個人での対応(セルフケア)』」、「看護職の労働安全衛生_メンタルヘルスケア『組織での取り組み』」とあわせて活用してみてはいかがでしょうか。
「看護職のためのメンタルヘルス相談窓口」(日本看護協会) 「新型コロナウイルス感染症に関する看護職の相談窓口」(日本看護協会)


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