11歳の子を持つ母親で仕事を持つ割合は8割ー21世紀出生児縦断調査(厚生労働省)
結果によると約8割の母親が働いており、平成13年出生児の結果と比べて8.5ポイント高かった。仕事を持つ母親の割合が増えていることが分かる。
21世紀出生児縦断調査は、21世紀の初年である平成13年(2001年)生まれの同じ子どもを対象に、0歳から15歳になるまで毎年実施し、経年変化の状況などを継続的に観察してきた。
平成22年(2010年)生まれの子どもを対象にした調査もその後同様に始まり、平成13年出生児と比較することで少子化対策などに役立てている。今回公表された平成22年出生児の第11回調査では、対象児童は11歳(小学5年生)になっている。
調査結果によると、母親が有職の割合は79.3%で、同時期に平成13年出生児を対象にした調査と比べると8.5ポイント高い。出産1年前に61.9%だった有職の割合は出産半年後には35.6%に低下していたが、その後年々上昇している。
有職者の雇用形態について内訳を見ると、常勤は29.1%、パート・アルバイトが43.3%と差が見られる。常勤は出産半年後の時点で25.4%あり、3歳6か月時点の第4回調査からはゆるやかな上昇傾向を続けている。一方、パート・アルバイトは出産半年後の5.8%から年々上昇を続け、第11回調査では常勤の割合を大きく越えるまでになった。
これらのことから母親は子どもの年齢が上がるにつれて就労割合が増えるものの、大多数はパート・アルバイトで従事していることが分かる。
それでも出産1年前に常勤だった母親のうち、35.4%は第11回調査まで継続して常勤で働いていた。この割合は平成13年出生児に比べて10.2ポイント高く、出産や育児を経ても常勤での勤務を継続している母親が増えていることが分かる。
子どもの生活の状況について調べた結果では、学校のある日にコンピューターゲームをする割合が78.8%と、平成13年出生児の64.7%に比べて14.1ポイントも高くなっていた。小学1年生のときの調査では46.6%で、学年が上がるにつれて割合が増えている。
ゲームで遊ぶ時間は、「2〜3時間未満」が15.2%、「3時間以上」が8.4%で、いずれも学年が上がるにつれて割合が増えている。
学校のある日でも9割以上はテレビを見ているが、時間別では「3時間以上」が14.7%を占め、小学1年生時点での7.4%に比べて倍増していた。
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