10月の全国労働衛生週間に備えよう 労働衛生活動、重点事項の確認を
今年で73回目となる全国労働衛生週間が、厚生労働省と中央労働災害防止協会の主唱によって今年も10月1日から1週間にわたって実施される。
9月中は準備期間とされ、重点事項の確認や日常の労働衛生活動の総点検が呼びかけられている。
全国労働衛生週間は、働く人の健康管理や職場環境の改善、職場での自主的な労働衛生管理活動の促進を通して、労働者の健康を確保するのを目的に実施されている。
毎年10月1日から1週間にわたって展開され、今年で73回目。今回のスローガンは「あなたの健康があってこそ 笑顔があふれる健康職場」。
労働者の健康を守る労働衛生管理活動には課題が残る。例えば令和3年労働安全衛生調査(実態調査)によると、過労死等事案の労災認定件数は令和3年度に801件あり、仕事や職業生活に関する強い不安・悩みやストレスを抱える労働者は半数を超えている。
また、職場における感染症の予防対策や、人生100年時代に向けた高年齢労働者の安全と健康確保、疾病を抱える労働者が仕事と治療を両立するための支援、化学物質による健康障害防止など事業所が取り組むべき事項は複数ある。
下記を重点事項とし、それぞれの項目ごとに具体的な内容を挙げて取り組みをうながしている。
たとえば(サ)については、『自宅等においてテレワークを行う際の作業環境を確認するためのチェックリスト【労働者用】』を活用した作業環境の確保及び改善と、『テレワークを行う労働者の安全衛生を確保するためのチェックリスト【事業者用】』を活用した労働者の心身の健康確保と説明を勧めている。
これらの準備期間を経て、10月1日からの本週間には職場巡視やスローガンなどの掲示、有害物の漏えい事故など緊急時の災害を想定した実地訓練、労働衛生に関する講習会や見学会の開催などで意識が高揚する取り組みを実施するよう促す。
中央労働災害防止協会のホームページでは、労働衛生管理活動に役立つ情報や資料などを掲載。この機会をきっかけに、自主的な労働衛生管理活動が一層促進されるよう啓発している。

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