たばこの煙は「不快」8割超 「受動喫煙対策」半数が強化求める
―内閣府「世論調査」より―
内閣府は「たばこ対策に関する世論調査」を実施し、11月4日に公表した。
それによると喫煙者のたばこの煙が「不快に思う」との回答は、「どちらかと言えば不快に思う」を含めると83.3%に上った。不快に思う場所は「路上」が最も多く、「事業所」と回答する人も依然として2割近い。
たばこ対策に関して政府への要望では「受動喫煙対策の強化」が最も多かった。
路上喫煙に7割「不快」 事業所も2割近く
内閣府「たばこ対策に関する世論調査」によると、周囲のたばこの煙を「不快に思う」と回答した人が56.7%、「どちらかといえば不快に思う」と答えた人が26.5%で、合わせると83.3%に上った。そのうち男性は75.6%、女性では89.6%が「不快」と感じていることがわかった。
不快に思った場所は「路上」との回答(複数回答)が70.2%(2019年前回調査53.3%)で最も多く、「食堂など食事を提供する店舗」50.9%(同62.4%)、「居酒屋など酒類を提供する店舗」39.9%(同38.6%)と続いた。「事業所」と回答した人は17.4%で、3年前の前回調査17.3%と変わっていなかった。企業で受動喫煙防止の取り組みが推進されているとはいえ、働く場所で「不快に思う」人がいまだに2割近くいることもわかった。
2020年に受動喫煙対策を強化する改正健康増進法が全面施行され、オフィスなどの屋内での禁煙が進み、路上での喫煙が増加しているという声も聴かれる。
たばこの煙への印象
(画像をクリックすると、大きな画像が表示されます)
たばこの煙を不快に思った場所
(画像をクリックすると、大きな画像が表示されます)
出典:内閣府「たばこ対策に関する世論調査」(2022.11.4)より


「産業保健」に関するニュース
- 2025年08月21日
- 令和7年(1月~7月)の自殺者は11,143人 前年同期比で約10%減少(厚生労働省)
- 2025年08月21日
- 歯の本数が働き世代の栄養摂取に影響 広島大学が新知見を報告
- 2025年08月20日
- 育休を「取りたい」若者は7割超 仕事と育児との両立で不安も 共に育てる社会の実現を目指す(厚生労働省)
- 2025年08月13日
-
小規模事業場と地域を支える保健師の役割―地域と職域のはざまをつなぐ支援活動の最前線―
【日本看護協会「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」】〈後編〉 - 2025年08月07日
- 世代別・性別ごとの「総患者数」を比較-「令和5年(2023)の患者調査」の結果より(日本生活習慣病予防協会)
- 2025年08月06日
-
産業保健師の実態と課題が明らかに―メンタルヘルス対応の最前線で奮闘も、非正規・単独配置など構造的課題も―
【日本看護協会「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」】〈前編〉 - 2025年08月05日
-
【インタビュー】2週間のデトックスで生産性が変わる?
大塚製薬の『アルコールチャレンジ』に学ぶ健康経営 - 2025年07月28日
- 日本の「インターバル速歩」が世界で話題に 早歩きとゆっくり歩きを交互に メンタルヘルスも改善
- 2025年07月28日
- 肥満と糖尿病への積極的な対策を呼びかけ 中国の成人男性の半数が肥満・過体重 体重を減らしてリスク軽減
- 2025年07月28日
- 1日7000歩のウォーキングが肥満・がん・認知症・うつ病のリスクを大幅減少 完璧じゃなくて良い理由