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運動習慣があれば肥満・メタボがあっても健康リスクは上昇しない 運動は優れた「薬」 体脂肪も健康に
2024年11月25日
過体重や肥満のある人も、ウォーキングや筋トレなどの運動を習慣として行っていると、心血管疾患や死亡のリスクは上昇しないことが、40万人近くの成人を対象とした研究で明らかになった。
一方で、肥満があり運動不足の人は、死亡リスクが大幅に高いことも示された。
肥満のある人が運動を長期にわたり続けていると、運動をしていない人に比べ、体にたまった脂肪が健康であることも分かった。
「運動は単なるカロリー消費のための方法ではありません。運動は健康を全体的に最適化する優れた薬であり、あらゆる体格の人々の体を病気から守るのに役立ちます」と、研究者は指摘している。
肥満のある人も運動をすると健康は大幅に改善 運動は優れた「薬」
過体重や肥満のある人も、運動を習慣として行っていると、心血管疾患や死亡のリスクは上昇しないことが、40万人近くの成人を対象とした米バージニア大学などの新しい研究で明らかになった。 一方で、肥満があり運動不足の人は、死亡リスクが大幅に高いことも示された。 研究グループは、計39万8,716人の成人を対象とした20件の研究を解析し、肥満と心肺機能、死亡リスクなどとの関連を調べた。心肺機能(CRF)については、最大運動負荷試験や心肺運動負荷試験によって評価した。 その結果、体格指数(BMI)の高い肥満の人は、標準体重の健康な人に比べて、あらゆる原因による死亡と心血管疾患による死亡の両方のリスクが2~3倍高いことが分かった。 とくに、肥満があり運動習慣のない不健康な人は、死亡リスクは3倍以上に上昇した。肥満ではないが、運動習慣がなく不健康な人も、死亡リスクは2倍に上昇した。 一方で、運動を行う習慣があり、心肺機能が良好な人は、肥満があっても死亡リスクは標準体重の人と同程度だった。「ヨーヨーダイエット」も肥満と同じくらい危険
「肥満があっても、運動をして健康的な生活をしている人は、標準体重の人に比べ死亡リスクは同程度であり、肥満はないけれど不健康な生活をしている人に比べても、死亡リスクは大幅に低いことが示されました」と、米バージニア大学で運動生理学を研究しているシッダールタ アンガディ氏は言う。 「ウォーキングなどの有酸素運動や、筋力トレーニングなどを習慣として行うことで、心肺機能は向上します。運動は単なるカロリー消費のための方法ではありません。運動は健康を全体的に最適化する優れた薬であり、あらゆる体格の人々の心臓血管疾患や死亡のリスクを減らすのに役立ちます」としている。 なお、体重が減ったり増えたりをサイクルとして繰り返す、いわゆる「ヨーヨーダイエット」も、肥満そのものに匹敵する多くの健康リスクと関連していることも示された。心肺機能を改善することは、ヨーヨーダイエットにともなう健康への悪影響を減らすのに役立つ可能性があるとしている。 「体重を減らした人の多くは、その後にリバウンドし、体重を戻してしまいます。肥満のある人の減量を支援し、健康的な体重を維持するための戦略も必要です」と、アリゾナ州立大学ヘルスソリューション学部のグレン ゲッサー教授は述べている。肥満のある人も運動を続けると体にたまった脂肪が健康に
Cardiorespiratory fitness, body mass index and mortality: a systematic review and meta-analysis (British Journal of Sports Medicine 2024年11月13日)
Long-term exercisers have 'healthier' belly fat (ミシガン大学 2024年9月10日)
Years of endurance exercise training remodel abdominal subcutaneous adipose tissue in adults with overweight or obesity (Nature Metabolism 2024年9月10日)
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