ニュース

乳がんを簡単な血液検査で早期に発見

 乳がんを簡単な血液検査で早期に発見できる方法を、カナダのアルバータ大学の研究チームが発見した。患者一人ひとりに合わせたテーラーメイド治療の実現につながる成果だとしている。

 乳がんを、早い段階で発見する有効な方法としては、マンモグラフィと超音波検査を組み合わせる検査が一般的に行われているが、近い将来に血液検査で発見できるようになるかもしれない。

 カナダのアルバータ大学の研究チームが、血液のDNAの遺伝子情報を調べることで、乳がんの再発を早期発見できる可能性があると発表した。

 遺伝子異常はDNAの塩基配列が変化して本来のタンパク質を合成できないことをいう。乳がんを再発した女性では、特定の遺伝子異常が高い頻度でみられるという。

 「乳がんの再発リスクを正確に予測できれば、乳がんの再発の可能性をみながら、患者一人ひとりに合わせたテーラーメイドの治療を行えるようになります。がんの再発を予防するための有効な方法を探す研究の進歩にもつながります」と、アルバータ大学クロスがん研究所のSambasivarao Damaraju氏は言う。

 開発された検査キットは、乳がんに多いルミナルA型に対応したものだ。ルミナルA型は女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)受容体が陽性で、HER2受容体が陰性のものをいう。乳がんになる女性の半数以上はこのタイプだ。

 ルミナルA型は、比較的悪性度が低いがんとされているが、がん再発によって命を落とす女性は少なくない。

 研究チームは、前年に乳がんの治療を受けた369人の女性の血液サンプルを検査し、寛解にとどまった女性214人と、再発した女性155人とで比較した。特定の遺伝子異常が高い頻度で発見された。

 この検査は顕微鏡による血液検査と同時に行えるので、乳がんの治療を改善する方法として期待できるという。「乳がんを早期発見する方法を確立できれば、抗がん剤を使わないで治療を行える症例を増やせます」と、研究者は述べている。

 この研究の資金は、カナダ乳がん財団とアルバータがん財団によって提供された。

Breast cancer discovery could help doctors tailor treatment(アルバータ大学 2013年1月16日)

[Terahata]
side_メルマガバナー

「健診・検診」に関するニュース

2025年02月25日
【国際女性デー】妊娠に関連する健康リスク 産後の検査が不十分 乳がん検診も 女性の「機会損失」は深刻
2025年02月17日
働く中高年世代の全年齢でBMIが増加 日本でも肥満者は今後も増加 協会けんぽの815万人のデータを解析
2025年02月12日
肥満・メタボの割合が高いのは「建設業」 業態で健康状態に大きな差が
健保連「業態別にみた健康状態の調査分析」より
2025年02月10日
【Web講演会を公開】毎年2月は「全国生活習慣病予防月間」
2025年のテーマは「少酒~からだにやさしいお酒のたしなみ方」
2025年02月10日
[高血圧・肥満・喫煙・糖尿病]は日本人の寿命を縮める要因 4つがあると健康寿命が10年短縮
2025年01月23日
高齢者の要介護化リスクを簡単な3つの体力テストで予測 体力を維持・向上するための保健指導や支援で活用
2025年01月14日
特定健診を受けた人は高血圧と糖尿病のリスクが低い 健診を受けることは予防対策として重要 29万人超を調査
2025年01月06日
【申込受付中】保健事業に関わる専門職・関係者必携
保健指導・健康事業用「教材・備品カタログ2025年版」
2024年12月24日
「2025年版保健指導ノート」刊行
~保健師など保健衛生に関わる方必携の手帳です~
2024年12月17日
子宮頸がん検診で横浜市が自治体初の「HPV検査」導入
70歳以上の精密検査無料化など、来年1月からがん対策強化へ
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶