COPD治療の大規模臨床試験「TIOSPIR」 WEB講演会の参加者を募集中
吸入デバイスは有効性や安全性に影響を与えるか? COPD(慢性閉塞性肺疾患)における吸入デバイスの有効性を検討した臨床試験TIOSPIRの結果が発表された。さらに、10月2日に行われる講演会「COPD MEGA Conference」では、日本のCOPD治療の第一人者より、その詳細が語られる。この講演会はインターネット限定で行われ、現在、参加する医師・医療スタッフの登録を募っている。
TIOSPIR試験(Tiotropium Safety and Performance in RespimatR Trial)は、長時間作用型吸入抗コリン薬であるチオトロピウム(製品名:スピリーバ)の吸入デバイスとして、ドライパウダー吸入器である「ハンディヘラー」とソフトミスト吸入器である「レスピマット」について、有効性および安全性を比較した大規模臨床試験。世界50カ国、1,200以上の施設におけるCOPD患者17,135例を対象としており、呼吸器領域史上、最大規模で行われ注目を集めた。試験結果の概要は、既に8月にNEJM誌オンライン版で発表されている。それによると、ハンディヘラー、レスピマットそれぞれの安全性・有効性はほぼ同等と報告されている。
さらに、10月2日に開催されるインターネットでライブ中継される講演会「COPD MEGA Conference」(座長:東京女子医科大学統括病院長 永井厚志 先生)では、TIOSPIR試験の詳細と解説、COPD治療の最新の展望が語られる予定。事前に予約をしておけば、自宅や病院のパソコンやモバイル端末など、インターネットに繋がる環境さえあれば、どこからでも聴講でき、さらに質疑応答にも参加できる機能も備わっている。
主な受講対象は、医師・薬剤師・コメディカル・その他医療従事者。参加希望の場合は、下記URLの予約サイトにアクセスし、参加登録を行っていただきたい。
呼吸領域における史上最大規模の臨床試験の結果は、増え続けるCOPD患者、そして、治療に携わる利用者の福音となるかが注目される。
参加登録はこちら
こちらのページからお申込みください http://www.e-academy.jp/mplearning/
関連情報
COPD(慢性閉塞性肺疾患)のページ(日本生活習慣病予防協会)
インターネット講演会「COPD MEGA Conference」 概要
開催日時:
2013年10月2日(水) 19:00~21:00
講演プログラム
座長:
東京女子医科大学統括病院長 永井厚志 先生
19:00~19:05 Opening
19:05~19:35 Special lecture 1
「今と未来を見据えたCOPD治療」
演者:
東北大学環境・安全推進センター教授
東北大学医学研究科産業医学分野教授 黒澤 一 先生
19:35~19:45 Special lecture 1 Q&A
19:45~20:25 Special lecture 2
「COPD治療の最前線 ?吸入デバイスの進歩と治療効果の向上?」
演者: 東北大学大学院呼吸器内科学教授 一ノ瀬正和 先生
20:25~20:55 Special lecture 2 Q&A
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