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職場のメンタルヘルスケア 教育研修・情報提供、相談窓口設置が増加
2013年09月24日
厚生労働省は、「2012年労働安全衛生特別調査(労働者健康状況調査)」の結果を取りまとめ公表した。調査結果によると、メンタルヘルスケアに取り組んでいる事業所の割合は 47.2%と、前回調査(2011年調査:43.6%)に比べ上昇したことがわかった。300人以上の規模の事業所では9割を超えている。
労働安全衛生特別調査は、周期的にテーマを変えて調査を行っており、2012年は、労働者の健康状況、健康管理に関する事業所や労働者の取組状況、意識等について調査を行った。調査の対象は、事業所数13,332(有効回答数9,283、有効回答率 69.6%)。労働者数17,500(有効回答数9,915、有効回答率56.7%)だった。
メンタルヘルスケアに取り組んでいる事業所を業種別に見ると、「電気・ガス・熱供給・水道業」(90.2%)、次いで「金融業、保険業」(87.6%)、「複合サービス事業」(76.9%)の3業種で70%を超えていた。
メンタルヘルスケアの取組内容をみると、「労働者への教育研修・情報提供」(46.7%)が最も多く、次いで「管理監督者への教育研修・情報提供」(44.7%)、「社内のメンタルヘルスケア窓口の設置」(41.0%)となっている。
また、メンタルヘルスケアの専門スタッフがいると回答したのは61.8%で、そのうち専門スタッフの配置状況(複数回答)は、「産業医」(67.4%)が最も多く、次いで「衛生管理者・衛生推進者等」(46.0%)、「事業所内の保健師・看護師」(18.2%)、「カウンセラー等」(15.8%)だった。
平成24年労働安全衛生特別調査(労働者健康状況調査)の結果(厚生労働省)
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