ニュース

ゆっくり良く噛んで食べると太りにくい 消費エネルギーが増加

 肥満や過体重を予防するためのシンプルな方法がある。それは「食物をゆっくりとよく噛んで食べること」だ。よく噛んで食事に時間をかけることで、消費エネルギーを増やすことができる。
ゆっくり食べるとエネルギー消費量が増加
 急いで食べる時に比べ、ゆっくり食べる方が食後のエネルギー消費量が増えることが、東京工業大学大学院社会理工学研究科の林直亨教授らの研究で明らかになった。研究は、欧州肥満学会誌に発表された。

 研究チームは10人の被験者を対象に、食事で噛む速度と食後のエネルギー消費量(食事誘発性体熱産生)の関連を調べた。

 被験者に300kcalのブロック状の食品を食べてもらった。できるだけ急いで食べると、食後90分間のエネルギー消費量は体重1kg当り平均7calだった。

 一方、よく噛んで食べたときには、エネルギー消費量は体重1kg当り平均180calに増えた。急いで食べるよりも、よく噛んでゆっくり食べた方がエネルギー消費量を大幅に増やせることが判明した。

 研究チームは、体重60kgの人が1日3回の食事をゆっくりよく噛んで食べると仮定して試算し、「ゆっくり食べることで、1年間のエネルギー消費量は早食いの時より約1万1,000kcal増やせます。これは、体の脂肪に換算すると1.5kgの減量に相当します」と指摘している。

 消化管の血流もゆっくり食べた方が有意に高くなった。ゆっくり食べると消化・吸収活動が増加することに関連して、エネルギー消費量が高くなったものと考えられている。

 「咀嚼回数を増やし、ゆっくり食べることでエネルギー消費量が増えやすいことが科学的に確かめられました。ゆっくり食べることは体重減少にもつながり、誰でも日常的に取り組める健康的な食事法です」と、林教授は述べている。

ゆっくり食べると食後のエネルギー消費量が増えることを発見(プレスリリース 2014年5月8日)
東京工業大学大学院 社会理工学研究科 人間行動システム専攻
The number of chews and meal duration affect diet-induced thermogenesis and splanchnic circulation(Obesity, Volume 22, Issue 5, pages E62-E69, May 2014)

[Terahata]
side_メルマガバナー

「栄養」に関するニュース

2025年02月25日
ストレスは「脂肪肝」のリスクを高める 肥満やメタボとも関連 孤独や社会的孤立も高リスク
2025年02月25日
緑茶を飲むと脂肪肝リスクが軽減 緑茶が脂肪燃焼を高める? 茶カテキンは新型コロナの予防にも役立つ可能性が
2025年02月17日
働く中高年世代の全年齢でBMIが増加 日本でも肥満者は今後も増加 協会けんぽの815万人のデータを解析
2025年02月17日
肥満やメタボの人に「不規則な生活」はなぜNG? 概日リズムが乱れて食べすぎに 太陽光を浴びて体内時計をリセット
2025年02月12日
肥満・メタボの割合が高いのは「建設業」 業態で健康状態に大きな差が
健保連「業態別にみた健康状態の調査分析」より
2025年02月10日
緑茶やコーヒーを飲む習慣は認知症リスクの低下と関連 朝にコーヒーを飲むと心血管疾患リスクも低下
2025年02月10日
[高血圧・肥満・喫煙・糖尿病]は日本人の寿命を縮める要因 4つがあると健康寿命が10年短縮
2025年02月03日
良い睡眠は肥満や高血圧のリスクを減らす 日本人の睡眠は足りていない 3つの方法で改善
2025年01月23日
大腸がんが50歳未満の若い人でも増加 肥満のある人は大腸がんリスクが高い 予防に役立つ3つの食品とは?
2025年01月23日
高齢者の要介護化リスクを簡単な3つの体力テストで予測 体力を維持・向上するための保健指導や支援で活用
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶