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地域の保健師の人材育成を強化 新任・中堅・管理期の研修体系等を検討
2014年05月28日
厚生労働省は5月26日、「第1回保健師に係る研修のあり方等に関する検討会」を開催した。検討会は、地方公共団体に所属する保健師の人材育成のあり方や、新任期・中堅期・管理期などの研修について議論をかわし、2015年3月末に報告書を出す予定。
地域における保健師の保健活動は、「地域保健法」「地域保健対策の推進に関する基本的な指針」により実施されており、保健師は地域保健対策の主要な担い手として重要な役割を果たしてきた。 近年では、地域保健を取り巻く状況が大きく変化してきており、新たな健康課題が次々と顕在化している。保健師は、既存の活動の上にその時代のニーズに応じた活動を展開していくことが期待されている。
このような背景から、地方公共団体に所属する保健師について、保健、医療、福祉、介護等に関する専門的な知識に加え、連携・調整に係る能力、行政運営や評価に関する能力を養成するため、研修等により人材育成を図っていくことが求められている。また、国や地方公共団体等が実施している保健師の人材育成の研修では、内容や実施方法等について課題が指摘されている。
同検討会では、上記の課題を解決するため、今後の保健師に係る研修のあり方等について検討する。検討会は、今後、複数回開催され、12月に最終とりまとめ(案)を示し、2015年3月末に報告書を出す予定。
■検討事項(1)地方公共団体に所属する保健師の人材育成のあり方について
(2)各期(新任期、中堅期、管理期等)の研修のあり方について
(3)各期(新任期、中堅期、管理期等)の研修体系の構築における関係機関の役割について 第1回保健師に係る研修のあり方等に関する検討会(厚生労働省)
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