ニュース

減量バトルに参戦 男は目的意識をもつとダイエットに成功しやすい

 男性がダイエットに成功するための秘訣は、目的意識をしっかりともつこと。「健康のため」という目標を掲げることで、減量に成功しやすくなる。
男性は女性に比べ、減量になかなか関心を示さない
 肥満は、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病との関係で注目されている。また、これらの病気が重複して発症するメタボリックシンドロームとも、密接な関係がある。肥満を放置していると、こうした生活習慣病を悪化させ、血管を傷つけたり、もろくしたりして、やがて動脈硬化を引き起こす。

 成人の死因の上位を占める心臓病(心筋梗塞や狭心症)や脳卒中(脳梗塞や脳出血)などに、肥満と動脈硬化が大きく関わっている。さらに、肥満は多くのがんのリスクを高めることも指摘されている。

 また、年齢とともに筋肉量や骨量が減り、からだを支える力は弱くなっていく。そこに肥満が加わると、骨や関節への負担が大きくなり、腰痛や膝痛などの関節障害を起こしやすくなる。

 女性がダイエットに取り組む理由は、「美容のため」、「体型の維持のため」、「スタイルを良くするため」などが多い。一般的に中高年の男性は、自分の容姿について無頓着である傾向が強く、そのためダイエットに取り組む意欲は女性に比べると希薄だ。

 しかし、男性がダイエットに挑戦するときに、「健康増進のため」という目的意識をしっかりもつと、成功しやすいことが明らかになった。

 スコットランドのアバディーン大学のアリソン アブネル教授らは、欧米を中心に行われた60件以上研究を調べ、1万5,000人以上の男女を対象に解析した。

 その結果、「男性は減量プログラムになかなか関心を示さないが、なぜ減量が必要になるかを知り目標を設定すると、積極的に参加するようになり長続きする」という結論を導き出した。

男性の減量には動機付けが必要
 男性が減量に成功するための秘訣は次の通り――

・ 男性の減量には動機付けが必要
 医療機関で検査を受け、高血圧や糖尿病、脂質異常症に関わる検査値が悪化していのが判明すると、中高年の男性の多くは「なんとかしなければならない」という意欲をもつ。検査値を改善するために具体的な目標をもつと、減量に取り組みやすくなる。

・ 食事と運動の両方が大切
 体重を減らすために必要なことは、食事を見直しカロリー摂取量をコントロールすることと、運動を習慣化しカロリー消費量を増やすこと。食事と運動が合わさることで、確かな効果を得られる。体重だけでなく、2型糖尿病のリスクを減らすことにもつながる。

・ 運動だけでは不十分
 「運動をしているから大丈夫」と思うのは間違い。統計調査では、運動をする習慣のある男性でも、食事のカロリーコントロールが伴わないと、減量効果がなかなか現れないことが示されている。

・ 1食だけ減らすやり方でも大丈夫
 1日3食のうち1食だけカロリーを減らすやり方でも、続ければ減量効果を得られる。「夕食だけ量を減らしてみる」というやり方でも大丈夫。ただし、他の2食で食べ過ぎないようにし、朝食はきちんととった方が良い。

・ 「肥満」だけでなく「やせ」にも注意
 やせすぎている男性でも、生活習慣病のリスクは高まることが確かめられている。太りすぎずやせすぎず、標準体重を維持することが大切だ。

・ しっかりとした減量プログラムが必要
 女性を対象とした減量プログラムを提供する民間の商業サービスは多くあるが、その多くは根拠(エビデンス)が不足している。男性は効果がはっきりと予測できる減量プログラムを好む。

・ グループで減量に取り組むと効果的
 男性のみを対象とした集団プログラムも効果的だ。欧州では、サッカーなどの集団球技を取り入れた運動プログラムが人気を集めている。グループで取り組めば、参加者が互いに励まし合うことができる。

 肥満は世界的に増えている。世界保健機関(WHO)によると、世界の2億人の男性、3億人の女性が肥満で、過体重の成人の数は14億人に上る。「世界中で肥満対策は大きな課題となっています。効果的な減量プログラムを運営することが必要です」と、アブネル教授は述べている。

Changing diet, exercise, men-only groups and humour may be recipe for tackling male obesity(アバディーン大学 2014年6月13日)

[Terahata]

「特定保健指導」に関するニュース

2021年06月29日
【新型コロナ】ワクチンを否認しているのはどんな人? 全国で大規模調査を実施 情報発信が必要「地域や社会の健康と回復につながる」
2021年06月29日
夫が育児に参加すると妻の心理的苦痛を低減できる 男性も積極的に育児に取組む必要が 7万組超の夫婦を調査
2021年06月29日
産業保健師活用テキスト『産業保健師がいること』のご紹介
2021年06月28日
【生活習慣病の医療費】トップは入院では「脳血管障害」、入院外では「糖尿病」 特定健診と特定保健指導が重要 健保連
2021年06月28日
高齢者の脳の老化予防に効果的なのはウォーキングなど「有酸素運動」 記憶力が低下する前に運動を始めることが大切
2021年06月28日
肥満は薄毛・脱毛も引き起こす 肥満を早期から予防すれば、毛を生やす細胞を維持できる メカニズムを解明
2021年06月25日
【新型コロナ】ワクチン接種で副反応が 熱が出たら市販の解熱鎮痛剤を利用することも可能 厚労省が成分を示す
2021年06月22日
「食中毒」の季節が到来 「予防の3原則」で夏を快適に過ごす 食中毒にともなう脱水を防ぐには
2021年06月22日
【新型コロナ】野菜や魚を食べると新型コロナが重症化しにくい 健康的な生活スタイルで感染対策
2021年06月21日
【新型コロナ】看護師の感染に対する恐怖を軽減するために 最前線に立つ看護師に対するサポートも必要
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 11,068 人(2021年09月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 2.7%
  • 保健師 44.8%
  • 看護師 10.8%
  • 管理栄養士・栄養士 19.8%
  • その他 22%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶