徳島の阿波踊りをアレンジしたロコモ体操 運動機能低下の症状を緩和

阿波踊りをベースに、簡単で手軽にでき、しかも運動効果のある「健康づくり運動プログラム」として開発。個々の心身の状況やニーズに応じて選べるよう、「基本編」「シニア編」に加え、「リハビリ編」「トレーニング編」「メタボリックシンドローム予防・解消編」を開発した。
徳島病院と鴨島病院はこのほど、阿波踊り体操のアレンジ版である「ロコモ編」の有効性を調べる研究を行った。「ロコモティブシンドローム(運動器症候群、通称ロコモ)」の症状緩和に効果があることが示された。
ロコモティブシンドローム(運動器症候群、略称:ロコモ)は、骨・筋肉・関節・神経といった運動器の機能低下をきたした状態をいい、進行すると介護が必要になるリスクが高くなる。予備軍を含めると国内で4,700万人にロコモの危険性があるという。
50~91歳の女性232人が研究に参加した。188人は阿波踊り体操ロコモ編を週2回行い、44人は何も行わず、半年後にロコモの程度を比較対照した。握力、膝伸展筋力、立位バランス能力を評価するファンクショナルリーチテストなどで体力を検査した。
その結果、ロコモ編の体操をした188人のうちロコモとの判定を受けていた49人の症状が改善していた。体操しなかった人は体操した人に比べ、衣服の着脱や移動などの動作が悪化する割合が高かったという。
アンケート調査では、阿波踊り体操ロコモ編は満足度が高く、継続性が高いという前向きな回答を得られた。「健康体操を継続するためには、楽しくなければ継続できない。阿波踊り体操ロコモ編は地元伝統文化の特性を活かした結果、親しみやすく、楽しんで行える体操になっている」と、高田氏は述べている。
徳島県は1993年から2006年にかけて、14年連続して糖尿病による死亡率の「全国ワースト1位」という不名誉な記録をつくった。県は2005年に県医師会と共同で「糖尿病緊急事態宣言」を発令、2006年には健康とくしま県民会議を設立し、県民総ぐるみによる健康づくりに関する取り組みを始めた。糖尿病死亡率は2007年には全国第7位に改善したが、2008年から現在にかけてふたたび連続でワーストとなっている。

阿波踊り体操 寝たまま編 ロコモ編 認知予防編(徳島県)


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