ニュース

改正安衛法で大きな役割を担う産業保健師 他分野との連携も必要

 一般社団法人日本産業保健師会(理事長 大神あゆみ)は10月6日、平成26年度の第2回研修会を開催した。
 テーマは、「産業保健師の本質に迫る これからの産業保健師に期待すること~保健師が中心となって、産業保健の活動基盤をつくるために~」。会場は、東京都大田区の東京工科大学。

 研修会では、愛知医科大学教授の柴田英治氏が講演し、最近の産業保健をめぐる状況や、ストレスチェック実施に伴うメンタルヘルス対策への対応、これからの産業保健師に期待する活動などを述べた。

 今年6月に成立したストレスチェック実施を定めた改正労働安全衛生法について、「ストレスチェックを実施してメンタル不調者が減るかどうかは、実際のところ5年、10年など長い期間見てみないとわからないもの」とした。

 一方、保健師が大きな役割を担う取り組みとし、「この法改正によって将来"メンタル不調者の割合が減った"など、良い方向になったと言われるように保健師は努力し、地位向上のチャンスになる」と述べ、そのためには、小規模事業場においてもメンタルヘルス対策を推進することが重要なポイントとした。

 これからの産業保健師に求められるポイントについて、「産業保健の目的を達成させるためには、地域保健と連携しないと達成できない」とし、地域保健など他分野の保健師との連携や、少人数での勉強会・情報交換会など保健師の連携組織づくりによって、公衆衛生専門職としての地位向上を図ることを課題の一つにあげた。

一般社団法人日本産業保健師会

一般社団法人日本産業保健師会
2014年度 第3回研修会のご案内

【開催日】2015年1月31日(土)
【時 間】14:00~16:30(受付13:30~)
【場 所】ドーンセンター 特別会議室
      (大阪府立男女共同参画・青少年センター)
【テーマ】これからの産業保健師に期待すること
     メンタルヘルスにおいて保健師に期待すること
     ~予防活動と困難事例対応~
【講 師】渡邊 美寿津先生
     (トヨタ自動車株式会社 本社健康管理室)
【参加費】会 員2,000円(資料代として)
     非会員5,000円(資料代を含む)
【定 員】70名(先着順)
【申込締切】2015年1月24日(土)まで

  >>研修会の詳細へ
  >>申込フォームへ

一般社団法人日本産業保健師会

[保健指導リソースガイド編集部]
side_メルマガバナー

「産業保健」に関するニュース

2025年02月25日
【国際女性デー】女性と男性はストレスに対する反応が違う メンタルヘルス対策では性差も考慮したアプローチを
2025年02月25日
【国際女性デー】妊娠に関連する健康リスク 産後の検査が不十分 乳がん検診も 女性の「機会損失」は深刻
2025年02月25日
ストレスは「脂肪肝」のリスクを高める 肥満やメタボとも関連 孤独や社会的孤立も高リスク
2025年02月25日
緑茶を飲むと脂肪肝リスクが軽減 緑茶が脂肪燃焼を高める? 茶カテキンは新型コロナの予防にも役立つ可能性が
2025年02月17日
働く中高年世代の全年齢でBMIが増加 日本でも肥満者は今後も増加 協会けんぽの815万人のデータを解析
2025年02月17日
肥満やメタボの人に「不規則な生活」はなぜNG? 概日リズムが乱れて食べすぎに 太陽光を浴びて体内時計をリセット
2025年02月17日
中年期にウォーキングなどの運動を習慣にして認知症を予防 運動を50歳前にはじめると脳の健康を高められる
2025年02月17日
高齢になっても働き続けるのは心身の健康に良いと多くの人が実感 高齢者のウェルビーイングを高める施策
2025年02月12日
肥満・メタボの割合が高いのは「建設業」 業態で健康状態に大きな差が
健保連「業態別にみた健康状態の調査分析」より
2025年02月10日
緑茶やコーヒーを飲む習慣は認知症リスクの低下と関連 朝にコーヒーを飲むと心血管疾患リスクも低下
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶