ニュース
「ポールウォーキング市民集会」開催報告 超高齢社会を救う切り札に
2014年12月26日

2本のポールを持って歩く「ポールウォーキング」は、誰でも取り組める運動で、超高齢社会を救う切り札として期待されている。
セルフメディケーション推進協議会は、11月3日に東京都板橋区の城北中央公園で「ポールウォーキング市民集会」を開催した。当日は、日本ポールウォーキング協会のコーチの指導のもと、参加者が心地良い汗を流した。
効果的な運動がメタボ対策、高齢者の介護予防の手段に
ノルディックウォーキングは、北欧のクロスカントリースキーの選手らが夏場のトレーニングとして、ポールをもってハイキングやランニングをしていたのが始まり。運動効果が高いことを確かめた研究が1990年代後半から数多く発表され、年齢を間わず手軽にできるエクササイズとして急速に人気が高まった。






グループで運動することでやる気と連帯感が生まれる
ポールウォーキングも他の運動と同様に、前後でストレッチング体操を行う。しかし他の運動と異なる特色は、「ストレッチングにポールを使う」ことだ。
ストレッチのポーズを取るときにポールで身体を支えられ、体のバランスを確保できるので、安心してストレッチングができる。また、ふだんうまく伸ばすことができない肩、背中、お尻などの部分が、ポールを使うことによって簡単に伸ばすことができる。
市民集会の参加者からは「ポールを持って歩くこと自体が楽しく、グループで同じ道具を使って運動するという連帯感が生まれる」「専用ポールはカラフルなものがあり、歩くことだけでスタイリッシュになれるので、運動への意欲が増す」といった声が聞かれた。
セルフメディケーション推進協議会がこうした市民集会を開催するのは今回が初めて。「団塊の世代がすべて75歳以上になる2025年を見据えて、医療費と介護費の上昇を抑えるために、効果的な取り組みが求められています」と、同協議会会長代理の村田正弘氏は言う。
「高齢者の健康づくりや、メタボリックシンドロームやロコモティブシンドローム予防、さらには高齢者同士の支え合いのための仲間づくり、絆づくりの動機付けとして、セルフメディケーション推進協議会では、今後も市民集会を開催していきます」と、村田氏は述べている。
ポールウォーキングの利点
・ 足腰への負担が少なく長時間の歩行が楽になる
ポールを使用することで、脚部の関節や腰への負担が軽減され、長い距離の歩行が可能になる。 ・ ウォーキングが全身運動になる
ウォーキングは主に下半身を使う運動だが、ポールウォーキングは下半身と上半身を使う全身運動になる。 ・ 理想的な姿勢が身につく
ポールで地面を押しながら歩くことで、歩幅が広がり、姿勢が良くなる。踵から地面に着き、つま先で蹴るというウォーキングの理想的な姿勢が自然に身につく。 ・ 筋肉をバランス良く鍛えられる
ポールで地面を押す動作により、腕や胸の筋肉、腹筋を使う。歩くだけで、腕や腹部、ヒップの筋肉を鍛えられる。 ・ 転倒の不安ある人も安心
基本は歩くことなので、誰でもどこでも取り組める。ポールによって体のバランスを維持できるので、転倒などの不安ある人でも安心して続けられる。 ・ 誰でも取り組めるフィットネスウォーキング
ポールウォーキングは、「普通のウォーキングでは運動量が足りない」「ジョギングのような激しい運動は無理」という人にもお薦めできるフィットネスウォーキングとなる。
認定NPO法人 セルフメディケーション推進協議会ポールを使用することで、脚部の関節や腰への負担が軽減され、長い距離の歩行が可能になる。 ・ ウォーキングが全身運動になる
ウォーキングは主に下半身を使う運動だが、ポールウォーキングは下半身と上半身を使う全身運動になる。 ・ 理想的な姿勢が身につく
ポールで地面を押しながら歩くことで、歩幅が広がり、姿勢が良くなる。踵から地面に着き、つま先で蹴るというウォーキングの理想的な姿勢が自然に身につく。 ・ 筋肉をバランス良く鍛えられる
ポールで地面を押す動作により、腕や胸の筋肉、腹筋を使う。歩くだけで、腕や腹部、ヒップの筋肉を鍛えられる。 ・ 転倒の不安ある人も安心
基本は歩くことなので、誰でもどこでも取り組める。ポールによって体のバランスを維持できるので、転倒などの不安ある人でも安心して続けられる。 ・ 誰でも取り組めるフィットネスウォーキング
ポールウォーキングは、「普通のウォーキングでは運動量が足りない」「ジョギングのような激しい運動は無理」という人にもお薦めできるフィットネスウォーキングとなる。
日本ポールウォーキング協会
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.


「特定保健指導」に関するニュース
- 2025年07月28日
- 日本の「インターバル速歩」が世界で話題に 早歩きとゆっくり歩きを交互に メンタルヘルスも改善
- 2025年07月28日
- 肥満と糖尿病への積極的な対策を呼びかけ 中国の成人男性の半数が肥満・過体重 体重を減らしてリスク軽減
- 2025年07月28日
- 1日7000歩のウォーキングが肥満・がん・認知症・うつ病のリスクを大幅減少 完璧じゃなくて良い理由
- 2025年07月28日
- 【妊産婦を支援】妊娠時に頼れる人の数が産後うつを軽減 妊婦を支える社会環境とメンタルヘルスを調査
- 2025年07月22日
- 【大人の食育】企業や食品事業者などの取り組み事例を紹介 官民の連携・協働も必要 大人の食育プラットフォームを立ち上げ
- 2025年07月22日
- 高齢者の社会参加を促すには「得より損」 ナッジを活用し関心を2倍に引き上げ 低コストで広く展開でき効果も高い 健康長寿医療センター
- 2025年07月18日
- 日本人労働者の3人に1人が仕事に影響する健康問題を経験 腰痛やメンタルヘルスなどが要因 働きながら生産性低下を防ぐ対策が必要
- 2025年07月18日
- 「サルコペニア」のリスクは40代から上昇 4つの方法で予防・改善 筋肉の減少を簡単に知る方法も
- 2025年07月14日
- 適度なアルコール摂取は健康的? 大量飲酒の習慣は悪影響をもたらす お酒との良い関係
- 2025年07月14日
- 暑い夏の運動は涼しい夕方や夜に ウォーキングなどの運動を夜に行うと睡眠の質は低下?