ニュース

野菜と魚が中心の食事スタイルで大腸がんが40%減少

 野菜中心の食生活によって、大腸がん(結腸がんと直腸がん)の発症リスクが22%低下することが、新たな研究で明らかになった。野菜と魚を食べるベジタリアンでは、大腸がんのリスクは43%低下した。
野菜と魚を食べると大腸がんは43%減少
 米国ではすべての部位別がんの中で、大腸がんの死亡数が2番目に多い。大腸内視鏡検査などのスクリーニングが多く行われているが、がんの一次予防についての情報は不足している。

 これまでの研究で、大腸がんの原因は赤身肉が中心の不健康な食事で、食物繊維が豊富の野菜中心の食事は予防に効果的であることが示唆されている。

 米国のセブンスデー アドベンチストを対象とした研究で、ロマ リンダ大学のマイケル オルリッチ氏らは7万7,659人の男女を7年間追跡して調査した。期間中に、380人が結腸がんを、110人が直腸がんを発症した。

 被験者の約半数は、週1回以上肉を食べる非ベジタリアンだった。解析した結果、非ベジタリアンに比べ、ベシタリアンでは大腸がんの発症が22%低下しており、結腸がんは19%し、直腸がんは29%、それぞれ低下したことが判明した。

 ベシタリアンの中でも、肉は食べないが魚は食べる人たちにおいて、特に大きくリスクが低減されることも分かった。

 大腸がんのリスクは、完全な菜食主義を続けているベジタリアンでは16%、ミルクと卵を摂取するベジタリアンでは18%、魚を食べるベジタリアンでは43%、それぞれ低下していた。

 野菜は食物繊維が豊富に含まれ、また魚にはEPA・DHAといった二重結合をもつn-3系不飽和脂肪酸が含まれており、これらが大腸がんを予防することは、過去の研究でも確かめられている。

 「野菜中心の食事スタイルは、肥満、肥満、高血圧、2型糖尿病のリスクを低減する上でも有用です。野菜を多く食べる人は、運動や禁煙といった面でも健康的である傾向もみられます。食事指導に菜食を含めるべきか、さらに研究を重ねて検討する必要があります」と、オルリッチ氏は述べている。

Vegetarian Diet Linked to Lower Risk of Colorectal Cancers(JAMA Internal Medicine 2015年3月9日)
[Terahata]
side_メルマガバナー

「栄養」に関するニュース

2025年02月25日
ストレスは「脂肪肝」のリスクを高める 肥満やメタボとも関連 孤独や社会的孤立も高リスク
2025年02月25日
緑茶を飲むと脂肪肝リスクが軽減 緑茶が脂肪燃焼を高める? 茶カテキンは新型コロナの予防にも役立つ可能性が
2025年02月17日
働く中高年世代の全年齢でBMIが増加 日本でも肥満者は今後も増加 協会けんぽの815万人のデータを解析
2025年02月17日
肥満やメタボの人に「不規則な生活」はなぜNG? 概日リズムが乱れて食べすぎに 太陽光を浴びて体内時計をリセット
2025年02月12日
肥満・メタボの割合が高いのは「建設業」 業態で健康状態に大きな差が
健保連「業態別にみた健康状態の調査分析」より
2025年02月10日
緑茶やコーヒーを飲む習慣は認知症リスクの低下と関連 朝にコーヒーを飲むと心血管疾患リスクも低下
2025年02月10日
[高血圧・肥満・喫煙・糖尿病]は日本人の寿命を縮める要因 4つがあると健康寿命が10年短縮
2025年02月03日
良い睡眠は肥満や高血圧のリスクを減らす 日本人の睡眠は足りていない 3つの方法で改善
2025年01月23日
大腸がんが50歳未満の若い人でも増加 肥満のある人は大腸がんリスクが高い 予防に役立つ3つの食品とは?
2025年01月23日
高齢者の要介護化リスクを簡単な3つの体力テストで予測 体力を維持・向上するための保健指導や支援で活用
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶