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「5つの習慣」でがんリスクをチェックできる健診ツール 国立がんセンター
2015年06月16日
国立がん研究センター がん予防・検診研究センターは、今後10年にがんに罹るリスクをウェブで自己チェックできる健診ツール「5つの健康習慣によるがんリスクチェック」の公開を開始した。
今後10年でがんを発症する危険度をウェブでチェック

喫煙は多くのがんの発生リスクを上げ、がん以外の重大な疾患のリスクも高める。非喫煙状態と同等までがんリスクを低下させるために、20年以上の禁煙が必要だ。 (2)飲酒習慣:節酒
飲酒量を、エタノール量に換算し週に150g未満に抑えるのが理想的。日本酒1合はエタノール量に換算して23g、日本酒を1合、毎日飲むと1週間で摂取するエタノール量は161gになる。 (3)食習慣(塩分):塩蔵品を控える
塩分のとり過ぎにより、高血圧などの重大な疾患が引き起こされる。がん予防の観点から、特に塩分の高い塩蔵品(たらこ、すじこなど)の摂取を1週間に1回未満に抑えるのが望ましい。 (4)運動習慣:活発な身体活動
がんリスクを下げる身体活動量は、1日あたり男性が37.5メッツ・時以上、女性が31.9メッツ・時以上。 「筋肉労働や激しいスポーツを1時間以上+座位を8時間以上+"歩く、立つ"の状態を1時間未満+それ以外の睡眠など」を行うと、1日の身体活動量は37.5メッツ・時(エクササイズ)に相当する。 (5)適正な体重コントロール
適正なBMI(肥満度)の範囲は男性21以上~27未満、女性19以上~25未満。この範囲に収まるように体重を管理する。 5つの健康習慣によるがんリスクチェック(国立がん研究センター がん予防・検診研究センター予防研究グループ)
がんリスクチェック(国立がん研究センター がん予防・検診研究センター予防研究グループ)
日本人のためのがん予防法(研究者向け・医療従事者向け)
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