ニュース
心臓病を予防するための食事 心臓にやさしい「ハートレシピ」を発表
2015年08月18日
日本心臓財団などは、「健康ハートの日」(8月10日)を記念して、高知県および高知大学と協同で、高知の食材を活用した心臓にやさしい食事メニュー「ハートレシピ」を開発した。
産官学で「食」から心臓の健康を考える


「ヘルスケア×食×地域」をテーマとした予防啓発
レシピは1日あたりの食塩相当量を6g未満に設定、野菜や海草、キノコなどは1日量が350g以上とれるレシピにした。また食材は1日あたり計約30種類を使用している。
日本心臓財団は健康のために、塩分は1日あたり6g未満の摂取に抑え、野菜を1日あたり350g以上採ることを推奨している。
「心疾患は、年齢のみならず、偏った食生活など生活習慣の乱れも大きなリスク要因です。とくに過度な塩分摂取は高血圧へとつながり、心疾患や脳卒中の原因となります」と、北岡教授は言う。
ハートレシピのポイント高知県の自然豊かな、山・海・川・畑の幸を使用した、家庭で楽しめるレシピ。
1. 低エネルギー、塩分抑え目、野菜350g
レシピ1日あたりで、エネルギー1675kcal、脂質40g、食物繊維18g、食塩相当量5.7g。
2. 1日平均31種類の食材を使用
野菜、海草、いも類(こんにゃく)、果物を1日あたり平均21種類、調味料以外の食材を計平均31種類使用。
3. 昼食>夕食>朝食で1日の活動量に沿った栄養摂取
朝食、昼食、夕食のエネルギーの平均比率は、29%、37%、34%で内臓への負担を低減する食事量となっている。 ハートレシピは、すべての人に身近な「食」に着目し、地域の特産品を活用して健康課題の解決を目指す「ヘルスケア×食×地域」をテーマとした新しい疾患予防啓発活動であり、多くの方が心臓の健康に関心を持つきっかけとなり、生活習慣の見直しにつながることを目指している。 「ハートレシピ」全21種類は、日本心臓財団のホームページで見ることができる。 ハートレシピ(日本心臓財団)

掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.


「健診・検診」に関するニュース
- 2025年02月25日
- 【国際女性デー】妊娠に関連する健康リスク 産後の検査が不十分 乳がん検診も 女性の「機会損失」は深刻
- 2025年02月17日
- 働く中高年世代の全年齢でBMIが増加 日本でも肥満者は今後も増加 協会けんぽの815万人のデータを解析
- 2025年02月12日
-
肥満・メタボの割合が高いのは「建設業」 業態で健康状態に大きな差が
健保連「業態別にみた健康状態の調査分析」より - 2025年02月10日
- 【Web講演会を公開】毎年2月は「全国生活習慣病予防月間」2025年のテーマは「少酒~からだにやさしいお酒のたしなみ方」
- 2025年02月10日
- [高血圧・肥満・喫煙・糖尿病]は日本人の寿命を縮める要因 4つがあると健康寿命が10年短縮
- 2025年01月23日
- 高齢者の要介護化リスクを簡単な3つの体力テストで予測 体力を維持・向上するための保健指導や支援で活用
- 2025年01月14日
- 特定健診を受けた人は高血圧と糖尿病のリスクが低い 健診を受けることは予防対策として重要 29万人超を調査
- 2025年01月06日
-
【申込受付中】保健事業に関わる専門職・関係者必携
保健指導・健康事業用「教材・備品カタログ2025年版」 - 2024年12月24日
-
「2025年版保健指導ノート」刊行
~保健師など保健衛生に関わる方必携の手帳です~ - 2024年12月17日
-
子宮頸がん検診で横浜市が自治体初の「HPV検査」導入
70歳以上の精密検査無料化など、来年1月からがん対策強化へ