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海外旅行では感染症に注意!各旅行者は発生状況と予防策の情報入手を
2015年12月24日
年末年始の海外旅行シーズンが始まったが、厚生労働省では現地滞在中に感染症にかからないよう予防を呼びかけている。海外へ渡航予定のある人は事前に渡航地域の感染症発生状況を確認し、必要な予防策を取ることが必要だ。
感染症にかかるリスクが高いかどうかは渡航先や現地滞在中の行動によって異なるが、一般的には食べ物や水を感染源として消化器系の感染症にかかる例が多く見られる。
たとえばE型肝炎は世界各地のリゾート地や都市部でも感染するおそれがあり、「十分火の通った食べ物を食べる」、「生肉は食べない」といった対策が予防につながる。一方、水道設備が整っていない地域を渡航する場合は赤痢や腸チフス、コレラなどに感染しないよう「生水を飲まない」、「氷の入った飲み物にも注意する」といった注意が必要だ。
またアジア、アフリカ、中南米などの熱帯・亜熱帯地域ではデング熱など蚊が媒介する感染症にかかるおそれも高い。蚊・マダニなどを介して発生する病気の中には日本では発生していない感染症も見られる。そのため虫除け剤の携行や、野外活動の際の長そで・長ズボン着用などで予防する意識が必要だ。
渡航地域の感染症発生動向などは検疫所や外務省のホームページなどで確認できる。特に厚生労働省検疫所のwebサイト「FORTH 海外で健康に過ごすために」は海外のさまざまな感染症の流行状況や予防情報がまとめられていて分かりやすい。たとえば予防接種(ワクチン)実施機関の探し方についても詳しく説明していて、医療機関検索のためのデータベースも開設。旅行に持っていくべき薬や衛生製品の情報も掲載しているので、海外旅行前には目を通しておきたい。
感染症の中には1週間以上の潜伏期間を経てから発症するものもあるため、帰国後に体調の変化を感じたときは早急に医療機関を受診する。ただしエボラ出血熱や中東呼吸器症候群(MERS)の発生が見られる国を渡航した人で感染が疑われる症状がみられる場合は一般の医療機関ではなく、最寄りの保健所に連絡しなければならない。
楽しい旅行にすることはもちろんだが、国内に重篤な感染症を持ち込まないためにも、各旅行者には感染症予防に対する意識が問われている。
年末年始における海外での感染症予防についてFORTH/厚生労働省検疫所ホームページ
外務省海外安全ホームページ「医療・健康関連情報」
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