ニュース

東京都が妊婦健診の普及と相談窓口周知をはかる「にんけん.jp」を開設

 東京都は妊婦健診の普及啓発と、妊娠や出産に対する相談窓口周知をはかるためのwebサイト「妊娠?ひとりで悩まず、まず相談"にんけん.jp"」を開設。FacebookやTwitterなどにも広告を表示し、健診の未受診率が高い若い世代にも広報を強化している。

 東京都が2011年に周産期搬送コーディネーターによる搬送調整事例(119番通報)を調べた結果では、妊婦健康診査が未受診の妊婦が約4割を占めていた。未受診の場合、妊娠経過に関する情報に乏しく、出産時の母体・新生児の安全確保が難しいだけでなく、妊娠や出産に対する意識が低いために産後の育児に影響が出るおそれもある。また調査では未受診妊婦には未成年や25歳未満の若年層が多く、婚姻していない母の割合も高いことも分かっている。

 そのような母子保健を取り巻く背景もあり、東京都はこのほど望まない妊娠で悩んでいたり、妊娠したかもしれないと不安になったりしている女性にまずは相談、受診するよう促すwebサイト「にんけん.jp」を開設。分かりやすく、印象に残るイラストや動画を配置し、若い世代にも気軽に見てもらえるよう工夫している。

 サイトでは「親にも相談できず、中絶も怖い」や「夫の家庭内暴力、借金で生活が苦しい」、「会社で休みが取れなくて健診に行けない」、「学生で誰にも相談できない」といった具体的な悩みを例としてあげ、どのような場合でも一人で悩まず、妊娠相談ほっとライン(03-5339-1133)へ電話したり、メールで相談したりすることを提案。

 妊娠したらどのような症状に気を付けなければいけないか、といった体調の変化に関する情報や、妊娠届や母子健康手帳の手続き、妊婦健診の費用補助についてなど制度に関する情報もまとめ、さまざまな角度から妊婦健診に対する知識や理解を深めてもらう内容になっている。

にんけん.jp(東京都)
[yoshioka]
side_メルマガバナー

「地域保健」に関するニュース

2025年08月21日
令和7年(1月~7月)の自殺者は11,143人 前年同期比で約10%減少(厚生労働省)
2025年08月21日
歯の本数が働き世代の栄養摂取に影響 広島大学が新知見を報告
2025年08月13日
小規模事業場と地域を支える保健師の役割―地域と職域のはざまをつなぐ支援活動の最前線―
【日本看護協会「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」】〈後編〉
2025年08月07日
世代別・性別ごとの「総患者数」を比較-「令和5年(2023)の患者調査」の結果より(日本生活習慣病予防協会)
2025年08月06日
産業保健師の実態と課題が明らかに―メンタルヘルス対応の最前線で奮闘も、非正規・単独配置など構造的課題も―
【日本看護協会「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」】〈前編〉
2025年07月28日
日本の「インターバル速歩」が世界で話題に 早歩きとゆっくり歩きを交互に メンタルヘルスも改善
2025年07月28日
肥満と糖尿病への積極的な対策を呼びかけ 中国の成人男性の半数が肥満・過体重 体重を減らしてリスク軽減
2025年07月28日
1日7000歩のウォーキングが肥満・がん・認知症・うつ病のリスクを大幅減少 完璧じゃなくて良い理由
2025年07月28日
【妊産婦を支援】妊娠時に頼れる人の数が産後うつを軽減 妊婦を支える社会環境とメンタルヘルスを調査
2025年07月22日
【大人の食育】企業や食品事業者などの取り組み事例を紹介 官民の連携・協働も必要 大人の食育プラットフォームを立ち上げ
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,800名)
登録者の内訳(職種)
  • 医 師 3%
  • 保健師 47%
  • 看護師 11%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 20%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶