ニュース
東京都が妊婦健診の普及と相談窓口周知をはかる「にんけん.jp」を開設
2016年02月23日
東京都は妊婦健診の普及啓発と、妊娠や出産に対する相談窓口周知をはかるためのwebサイト「妊娠?ひとりで悩まず、まず相談"にんけん.jp"」を開設。FacebookやTwitterなどにも広告を表示し、健診の未受診率が高い若い世代にも広報を強化している。
東京都が2011年に周産期搬送コーディネーターによる搬送調整事例(119番通報)を調べた結果では、妊婦健康診査が未受診の妊婦が約4割を占めていた。未受診の場合、妊娠経過に関する情報に乏しく、出産時の母体・新生児の安全確保が難しいだけでなく、妊娠や出産に対する意識が低いために産後の育児に影響が出るおそれもある。また調査では未受診妊婦には未成年や25歳未満の若年層が多く、婚姻していない母の割合も高いことも分かっている。
そのような母子保健を取り巻く背景もあり、東京都はこのほど望まない妊娠で悩んでいたり、妊娠したかもしれないと不安になったりしている女性にまずは相談、受診するよう促すwebサイト「にんけん.jp」を開設。分かりやすく、印象に残るイラストや動画を配置し、若い世代にも気軽に見てもらえるよう工夫している。
サイトでは「親にも相談できず、中絶も怖い」や「夫の家庭内暴力、借金で生活が苦しい」、「会社で休みが取れなくて健診に行けない」、「学生で誰にも相談できない」といった具体的な悩みを例としてあげ、どのような場合でも一人で悩まず、妊娠相談ほっとライン(03-5339-1133)へ電話したり、メールで相談したりすることを提案。
妊娠したらどのような症状に気を付けなければいけないか、といった体調の変化に関する情報や、妊娠届や母子健康手帳の手続き、妊婦健診の費用補助についてなど制度に関する情報もまとめ、さまざまな角度から妊婦健診に対する知識や理解を深めてもらう内容になっている。
にんけん.jp(東京都)
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2022 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「地域保健」に関するニュース
- 2021年12月21日
- 特定健診・保健指導の効果を10年間のNDBで検証 体重や血糖値が減少し一定の効果 ただし体重減少は5年後には減弱
- 2021年12月21日
- 【子宮頸がん】ワクチン接種を受けられなかった女性へのキャッチアップが必要 子宮頸がん検診で異常率が上昇
- 2021年12月21日
- 肥満や糖尿病の人ではFGF21の抗肥満作用が低下 朝食抜き・毎日飲酒・喫煙といった生活スタイルが影響
- 2021年12月21日
- 【申込開始】今注目のナッジ理論、感染症に関する教材が新登場!遠隔指導ツールも新作追加! 保健指導・健康事業用「教材・備品カタログ2022年版」
- 2021年12月20日
- 牛乳を毎日コップ1杯飲んでいる女性は脳卒中のリスクが低下 牛乳に血圧を下げる効果が?
- 2021年12月20日
- 「住環境」は健康増進にも影響 「断熱と暖房」が血圧や住宅内での活動量に寄与 足元が暖かいことも大切
- 2021年12月13日
- 早食いは肥満や体重増加につながる ゆっくり味わってよく噛んで食べるとエネルギー消費量を増やせる
- 2021年12月13日
- 【新型コロナ】子供の心の実態調査 食事を食べられなくなる「神経性やせ症」の子供がコロナ禍で増加
- 2021年12月13日
- 【新型コロナ】ファイザーのワクチンの3回目接種はオミクロン株にも効く? 抗体価は半分に減るものの2回接種より25倍に増加
- 2021年12月13日
- 【新型コロナ】日本人はなぜ感染・死者数が少ない? 風邪でつくられた免疫が新型コロナにも有効に働いている可能性 理研
最新ニュース
- 2022年05月23日
- 【新型コロナ】保健師がコロナ禍の拡大を食い止めている 保健師の活動が活発な地域では罹患率は減少
- 2022年05月23日
- 【新型コロナ】起床・朝食が遅くなった子供で運動不足や栄養バランスの乱れが 規則正しい食事・睡眠が大切
- 2022年05月23日
- 【新型コロナ】コロナ禍で結婚数と出生数が減少 将来に対する不安や経済的な悩みが原因?
- 2022年05月23日
- 【子宮頸がん】HPVワクチンの予防効果は優れている 接種9年後の感染率は0% ワクチンの有効率は100%
- 2022年05月23日
- 余暇に軽い身体活動をするほど健診結果は良くなる 活動量の実測データにもとづく世界初の研究
~保健指導・健康事業用 教材~
-
アイテム数は3,000以上! 保健指導マーケットは、健診・保健指導に役立つ教材・備品などを取り揃えたオンラインストアです。 保健指導マーケットへ