ニュース
厚労省 災害時の『妊産婦を守る情報共有マニュアル』を公表
2016年04月20日
厚生労働省はこのたびの熊本地震を受け、東日本大震災後に作られた『災害時妊産婦情報共有マニュアル(保険・医療関係者向け)』と『妊産婦を守る情報共有マニュアル(一般・避難所運営者向け)』を公表した。
いずれも、平成27年厚生労働科学研究費補助金(成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業)「東日本大震災被災地の小児保健に関する調査研究」班(研究代表者 呉繁夫)と、「産科領域の災害時役割分担、情報共有のあり方検討Working Group」(分担 菅原準一)によるもので、平成28年3月に発行。突然、甚大で広域な災害が起きたとき、行政など支援者は災害弱者である妊産婦や母子に適時、適切な情報収集と提供をしなければならない、として、「保健・医療関係者向け」と「一般・避難所運営者向け」の2種類に分けて情報共有マニュアルをまとめた。
■特徴は以下の通り―――
1)マニュアルを見た人が誰でも同じレベルの行動がとれるよう配慮し、平易な表現でまとめている。たとえばフェーズ0の避難所における呼びかけでは「妊娠している方、産後の方、1歳未満のお子様連れの方は、必ず申し出てください」など。
2)平時に加え、災害発生後はフェーズに分けて、状況の変化に対応する内容としている
3)マニュアルではあるが、その行動に伴う考え方や配慮すべき事項を「留意点」として記載しており、地域の特性に合わせて応用できる
災害が起きたあとは、発災後~6時間を「フェーズ0」、超急性期:6~72時間を「フェーズ1」、急性期:72~1週間を「フェーズ2」、亜急性期:1週間~1ヶ月程度を「フェーズ3」、慢性期:1~3ヶ月程度を「フェーズ4」、中長期:3ヶ月~を「フェーズ5」に分類。それぞれのフェーズで、「誰が」、「誰に」、「何を」、「どのような手段で」情報収集または提供すべきかを具体的に分かりやすくチャートで示している。
また妊産婦や母子は声があげづらいとして、我慢している状況がないか個別にヒアリングする必要性や、情報把握は女性が担当することが望ましいなど細かな留意点も示されている。
災害時妊産婦情報共有マニュアル(保健/医療関係者向け) 妊産婦を守る情報共有マニュアル(一般/避難所運営者向け)
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.


「地域保健」に関するニュース
- 2025年02月25日
- 【国際女性デー】女性と男性はストレスに対する反応が違う メンタルヘルス対策では性差も考慮したアプローチを
- 2025年02月25日
- 【国際女性デー】妊娠に関連する健康リスク 産後の検査が不十分 乳がん検診も 女性の「機会損失」は深刻
- 2025年02月25日
- ストレスは「脂肪肝」のリスクを高める 肥満やメタボとも関連 孤独や社会的孤立も高リスク
- 2025年02月25日
- 緑茶を飲むと脂肪肝リスクが軽減 緑茶が脂肪燃焼を高める? 茶カテキンは新型コロナの予防にも役立つ可能性が
- 2025年02月17日
- 働く中高年世代の全年齢でBMIが増加 日本でも肥満者は今後も増加 協会けんぽの815万人のデータを解析
- 2025年02月17日
- 肥満やメタボの人に「不規則な生活」はなぜNG? 概日リズムが乱れて食べすぎに 太陽光を浴びて体内時計をリセット
- 2025年02月17日
- 中年期にウォーキングなどの運動を習慣にして認知症を予防 運動を50歳前にはじめると脳の健康を高められる
- 2025年02月17日
- 高齢になっても働き続けるのは心身の健康に良いと多くの人が実感 高齢者のウェルビーイングを高める施策
- 2025年02月10日
- 緑茶やコーヒーを飲む習慣は認知症リスクの低下と関連 朝にコーヒーを飲むと心血管疾患リスクも低下
- 2025年02月10日
- [高血圧・肥満・喫煙・糖尿病]は日本人の寿命を縮める要因 4つがあると健康寿命が10年短縮