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がん罹患数がはじめて100万例を超える 国立がん研究センター調査
2016年07月20日
国立がん研究センターは、2016年のがん統計予測を公開した。2016年の罹患数の予測は前年予測から2万8,100例増の101万200例となり、はじめて100万例の大台を突破した。一方、死亡数の予測は前年から約3,100人増の37万4,000人だった。
国立がん研究センターは、がん対策を効果的に進めるために、▽2014年のがん死亡数(厚生労働省)▽2012年のがん罹患数全国推計値(国立がん研究センター)をベースに、2016年のがん罹患数と死亡数を推計した。
男性は前立腺がん、女性は乳がんが最多
予測されるがん罹患数101万200例の内訳は、男性57万6,100例、女性43万4,100例。前年予測から全体で2万8,100例の増加(男性1万5,800例増、女性1万2,300例増)となったが、2014年予測から2015年予測にかけての9万9,900例増と比べると、増加数は大幅に低下した。
部位別にみると、▽大腸がん(14万7200例)、▽胃がん(13万3900例)、▽肺がん(13万3800例)、▽前立腺がん(9万2600例)、▽乳がん(9万例)が上位に上がっている。この順位は前年と変わらない。
男性の部位別では、▽前立腺がん(9万2600例、▽胃がん(9万1300例)、▽肺がん(9万600例)、▽大腸がん(8万4700例)、▽肝臓がん(2万9000例)となっている。
女性の部位別では、▽乳がん(9万例)、▽大腸がん(6万2500例)、▽肺がん(4万3200例)、▽胃がん(4万2600例)、▽子宮がん(3万200例)となっている。
大腸がんの死亡数が猛追 死亡数が減ったがんも
一方、死亡数予測は37万4,000人(男性22万300人、女性15万3,700人)。前年予測から全体で3,100人と微増し(男性1,100人増、女性2,000人増)、2014年予測から2015年予測にかけての3,800人増と比べて増加数が減少している。
部位別にみると、「肺がん」(7万7,300人)がもっとも多く、次いで「大腸がん」(5万1,600人)、「胃がん」(4万8,500人)、「膵臓がん」(3万3,700人)、「肝臓がん」(2万8,100人)と続く。この順位も前年から変わらない。
肺がんの死亡数は前年予測から800人増なのに対し、2位の大腸がんは2,100人増と猛追している。また、4位の膵臓がんも前年予測から1,800人増だったものの、3位の胃、5位の肝臓はそれぞれ1,800人減、1,600人減など、減少傾向を示している。
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