ニュース

母親の有職割合が増加 ~厚労省・21世紀出生児横断調査

 厚生労働省はこのほど「21世紀出生児横断調査」について、平成13年出生児の第14回調査と、平成22年出生児の第5回調査の結果を取りまとめ、公表した。

 同調査は調査対象児について、生活実態や経済変化の状況を継続的に観察するために行われている。平成13年と平成22年の一定期間内に生まれた児童を対象にしており、比較対象などを行う目的もある。今回、発表された調査での子どもの年齢は、平成13年出生児が14歳(中2)、平成22年生まれが4歳6ヶ月となっている。

母親の約8割が有職 ~平成13年出生児の第14回調査
 有職の母親の割合は、出産半年後に行われた第1回調査から年々、増加しており、子どもが中2となった今回の調査では、およそ8割を示した。中1で行われた前回調査と比べると、無職であった母親のうち約25%が有職(パート・アルバイトが最多)となった。

 子どもに悩みや不安があるか尋ねた調査では、中1での前回調査に比べて増加しているが、特に女児は全体の5割を超えていることが明らかになった。悩みや不安の種類は「進路に関すること」が増加している。

 子ども自身が考える将来は、「大学卒業後に働くことを考えている」が最も高かった。結婚については、男児の約半数が具体的に考えていないのに対し、女児は約6割が20代で結婚したいと考えていた。

母親が有職の割合は平成13年調査より増加 ~平成22年出生児の第5回調査
 母親が有職の割合は、子どもが4歳6ヶ月時点で行われた今回調査では58.2%となった。この値は、平成13年出生児を対象に行われた同時期の調査(以下、平成13年調査)より11.4%高い。出産1年前から就業状態が「勤め(常勤)」だった母親で、第1回から第5回調査まで継続して「勤め(常勤)」状態にある人の割合は44.5%で、平成13年調査より11.8%高いことも分かった。

 父母の喫煙状況を調べた調査では、母がたばこを「吸っている」割合は8.1%、父が「吸っている」割合は38.0%。いずれも平成13年調査より減少している。

 「保育所等の利用状況」では、保育所、認定こども園、幼稚園等を「利用している」割合は92.0%だった。

第14回21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)及び第5回21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児)の概況(厚生労働省)
[yoshioka]
side_メルマガバナー

「地域保健」に関するニュース

2023年08月28日
極端な「糖質制限」や「脂質制限」は危険? 日本人に適した食事スタイルは? 8万人超を調査
2023年08月28日
カラフルな野菜を食べている人は認知症の発症が少ない ホウレンソウやブロッコリーを食べて認知症を予防
2023年08月28日
わずか5分の運動でも「がんリスク」を32%減少 無理なく続けられる「新しい運動法」を開発
2023年08月28日
週末の「寝だめ」では平日の睡眠不足のダメージを回復できない 寝不足が心臓の健康に悪影響
2023年08月28日
高齢者の「フレイル」の発生リスクを40%低減 「要支援」の高齢者が通所系サービスを利用すると効果
2023年08月21日
肥満やメタボが「腰痛」を引き起こす コロナ禍でさらに増加 「腰痛」を改善する運動は?
2023年08月21日
朝食欠食が肥満やメタボのリスクを上昇 朝食を食べない人に共通する生活スタイルは?
2023年08月21日
アルコールが高血圧の原因に 飲酒量が少ない人も血圧が上昇 2万人弱を調査
2023年08月21日
ストレスを解消する簡単で効果的な方法 「みんなと楽しく食べる」「睡眠を改善する」
2023年08月21日
「運動アプリ」がメンタルヘルスも改善 スマホアプリの導入は運動指導で障壁の低い介入に
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶