ニュース
睡眠時間が足りないと甘いものが欲しくなる? 寝不足はダイエットの敵
2016年12月15日

筑波大学の研究チームは、睡眠で「レム睡眠」が減少すると、ショ糖(砂糖)や脂質など、肥満につながる食品の過剰摂取が引き起こされるメカニズムを解明した。脳の「前頭前皮質」という部分が関係しているという。
睡眠不足になると高カロリーの食品が欲しくなる
睡眠は、大脳を休ませ回復させる「ノンレム睡眠」と、ノンレム睡眠より浅い眠りである「レム睡眠」の周期で構成されている。
睡眠不足は、体重増加をもたらす要因のひとつであることが知られている。睡眠不足の人は、体重を増加させる嗜好性の高い食品を好んで食べ、太りやすくなる傾向がある。特にレム睡眠が不足すると体重が増加しやすいことが知られる。
しかし、睡眠不足になると高カロリーの食品が欲しくなるのはどうしてなのかは不明だった。また、食物の嗜好に関わる「前頭前皮質」が重要な役割を果たしていることは分かっているが、睡眠との直接的な関係は不明だった。
そこで筑波大学の研究チームは、レム睡眠が不足すると、マウスの摂食行動にどのような変化があらわれるかを観察した。
レム睡眠の減少がエネルギーバランスに悪影響 体重が増加

Chemogenetic inhibition of the medial prefrontal cortex reverses the effects of REM sleep loss on sucrose consumption(eLife 2016年12月6日)
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2022 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「健診・検診」に関するニュース
- 2022年07月26日
- 2021年度版「健診・検診/保健指導実施機関」状況報告 10年間の推移についてまとめ
- 2022年07月11日
- 動脈硬化学会が「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」を発表 特定健診・保健指導にも影響
- 2022年06月10日
- 【レポート】日本保健師活動研究会「20周年記念シンポジウム」
保健師の実践活動から、強みと意義を考える - 2022年05月23日
- 【新型コロナ】保健師がコロナ禍の拡大を食い止めている 保健師の活動が活発な地域では罹患率は減少
- 2022年05月23日
- 【子宮頸がん】HPVワクチンの予防効果は優れている 接種9年後の感染率は0% ワクチンの有効率は100%
- 2022年04月19日
- 「サルコペニア肥満」は軽度認知機能障害と認知症のリスクを高める BMIと握力の簡便な検査でリスク予測
- 2022年04月04日
- 【新型コロナ】医療従事者・自治体・ニュースからの情報提供は、予防行動を高めるのに貢献している?
- 2022年02月15日
- 【特定健診】尿潜血検査を必須にすると、病気の早期発見と医療費削減につながる 費用対効果も優れる
- 2022年01月13日
- 大人の風しん抗体検査とワクチン接種を呼びかけ 東京都福祉保健局
- 2021年12月21日
- 特定健診・保健指導の効果を10年間のNDBで検証 体重や血糖値が減少し一定の効果 ただし体重減少は5年後には減弱
最新ニュース
- 2022年08月16日
- 食事指導を個別化し肥満やメタボを改善 1人ひとりの好みやスタイルに合わせた食事プログラム
- 2022年08月16日
- 中年女性の肥満を予防・改善するための新しいガイドライン 保健指導は女性にも必要 早期の介入が効果的
- 2022年08月16日
- 【新型コロナ】「子供のメンタルヘルス」を改善 大人のワクチン接種や社会経済的な環境が影響
- 2022年08月16日
- 【新型コロナ】家庭内暴力など家族の問題が増加 児童虐待の不安はどういう人に起こりやすい?
- 2022年08月16日
- 【新型コロナ】感染後3ヵ月以内に糖尿病と心血管疾患のリスクが上昇 生活スタイル改善のアドバイスが必要
~保健指導・健康事業用 教材~
-
アイテム数は3,000以上! 保健指導マーケットは、健診・保健指導に役立つ教材・備品などを取り揃えたオンラインストアです。 保健指導マーケットへ