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生活習慣病と睡眠時無呼吸症候群を研究~労災疾病等医学研究普及サイト

 独立行政法人 労働者健康安全機構が開設しているホームページ「労災疾病等医学研究普及サイト」では、労働災害が発生している疾病などについての研究結果が公表されている。
 平成26年度からは「労働疾病等の原因と診断・治療」、「労働者の健康支援」、「労災保険給付に係る決定等の迅速・適正化」という3領域・9つのテーマで研究が行われており、労災補償政策上重要なテーマや新たな政策課題の検討に役立つ情報を提供している。

 このうち労災疾病等医学研究における「労働者の健康支援」の領域では、「生活習慣病」「睡眠時無呼吸症候群」などについて取り上げている。

 例えば「生活習慣病」のテーマでは、
(1)日本人の勤労者ならびに一般住民における新たな心血管リスクの解明と予防に関する亘理町コホート研究
(2)中国都市部で働く日本人勤労者のストレスと健康障害に関する調査研究
(3)職場高血圧に関する調査研究
(4)精神的ストレスの心血管病発症機転に関する調査研究
(5)動脈硬化危険因子の3次元的解析に関する研究
 について研究が行われている。

 ホームページには平成25年度までの研究報告書や現在の研究内容のほか、平成26年11月12日に東京産業保健総合支援センター主催、東北労災病院 治療就労両立支援センター共催で開かれた「海外勤務者の過労死予防を考える研究会」の記録集も掲載。3件の講演内容のほか、シンポジウムの議事録も閲覧できる。

 一方で「睡眠時無呼吸症候群」は不眠によって勤務中、仕事に集中できず、事故を引き起こす恐れがあるほか、高血圧や糖尿病、脳血管障害、心疾患を罹患する頻度も高いとされ、深刻な疾患の一つである。就寝時にマスクを着用する持続性陽圧呼吸療法(CPAP)が有効とされているが、顔面の不快感を訴える患者が多く、なかなか治療が持続しない。そのためCPAP治療を効果的に長期間、導入するには、マスクの形状や圧のかけ方、看護の介入方法など解明すべき点は大きいとされている。ホームページでは、これらの課題を踏まえた研究内容を掲載している。

労災疾病等医学研究普及サイト(独立行政法人労働者健康安全機構)
 「生活習慣病」
 「睡眠時無呼吸症候群」
[yoshioka]
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