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40歳代の独身男性のメタボ該当率は23% 既婚者の2倍

 独身の中年男性のメタボリックシンドローム(メタボ)の該当率は、既婚者に比べて約2倍に上昇するという調査結果が発表された。
 研究は、東京慈恵会医科大学大学院健康科学の和田高士教授らが行ったもので、大阪市で10月に開催された「第38回日本肥満学会」で発表された。
独身の中年男性ではメタボの該当率が2倍に上昇
 今回の研究は、メタボが発症しやすくなる40歳代男性に焦点を当て、婚姻状況の違いによるメタボならびに構成因子の差異について明らかにし、その原因を探ることを目的としたもの。日本人の婚姻状況とメタボの関係を解明するのは、今回の研究がはじめてだという。

 調査では、2015年に東京慈恵会医科大学附属病院人間ドックを受けた40歳代の男性2,113人を対象に、既婚1,672人、単身赴任131人、独身(離婚も含む)310人を質問票の回答と検査結果から比較した。

 その結果、メタボの人は独身が22.9%で、既婚の11.3%の約2倍だった。メタボの予備軍はそれぞれ16.8%と17.5%でほぼ変わらなかった。単身赴任では、メタボは9.9%にとどまる一方、予備軍は22.1%ともっとも多かった。
「特定保健指導希望しない」率が高率
 メタボの構成要因である腹囲、血圧、中性脂肪、血糖いずれも、独身のグループでは既婚のグループに比べ有意に高値だった。

 1週間での夕食が外食の日数は、既婚者で2.2日(±1.6)、単身赴任者で3.4日(±2.0)、独身者で3.8日(±2.4)だった。

 また、朝食を抜くことが週3回以上の割合は、既婚者で20.7%、単身赴任者で23.1%、独身者で36.8%だった。

 一方、1回30分以上の軽く汗をかく運動を週2日以上実施している割合は、既婚者で27.8%、単身赴任者で36.2%、独身者で24.5%だった。

 20歳時のBMI(体格指数)と現在のBMIの比較でも、既婚者で+7.3kg、単身赴任者で+7.4kg、独身者で+9.2kgとなり、未婚・離婚群が有意に高値だった。

 生活習慣改善の意向を尋ねたところ、「改善するつもりはない」と答えたのは、既婚者は14.5%、単身赴任者は9.9%、独身者は15.2%となった。

 「特定保健指導を希望しない」と答えた割合は、既婚者は54.3%、単身赴任者は51.1%、独身者は55.2%だった。
男性メタボ発症には生活習慣以上に婚姻状況が影響
 国勢調査によると、50歳まで一度も結婚をしたことがない人の割合を示す「生涯未婚率」は、2015年は男性で23.37%、女性で14.06%に上る。厚生労働白書によると、40歳では5年後結婚率が1%未満と推定されている。

 日本人単独世帯男性では、内分泌代謝疾患通院リスクが高く、その原因として健康管理・生活管理の難しさがあると考えられている。日本人独身男性では循環器疾患・全死亡リスクが上昇するという報告もある。

 和田教授は「メタボリックシンドロームの発症要因の中で、比重の大きいのは生活習慣。男性の生活習慣においては、家族状況の影響も少なくない。しかし男性においては、婚姻状況がはるかに影響を及ぼしていた。独身者では今後、メタボリックシンドロームを含め生活習慣病が悪化する可能性が懸念される」と指摘している。

東京慈恵会医科大学附属病院(本院)健診センター
[Terahata]

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