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女性は健康維持にバランスの良い食事や歯磨き習慣-中高年者縦断調査

 厚生労働省はこのほど、第12回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)をまとめ、公表した。このうち健康維持のために心がけていること、として、女性は男性より、バランスを考えた多用な食品の摂取や、食後の歯磨きに気を遣っていることが明らかになった。

 中高年者縦断調査は、団塊の世代を含む全国の中高年世代の男女を追跡して、健康や就業、社会活動について継続的に調べるもの。行動の変化や事象間の関連性を把握し、高齢者対策等厚生労働行政施策の企画立案、実施などの基礎資料を得るのを目的としている。

 初年は平成17年度で、毎年1回、実施されている。対象は平成17年10月末現在で50~59歳の、全国に住む男女。第12回調査では61~70歳となっている。

 世帯の状況をみると、「夫婦のみの世帯」は第1回調査の21.4%から毎年増加を続け、第12回調査では41.2%。これは第1回調査で「親なし子ありの世帯」や「親あり子なしの世帯」だった状況から、「夫婦のみの世帯」に変化した割合が高くなっているため。

 また健康の状況では、第1回調査からずっと「よい」者の割合が男性は45.4%、女性は46.6%。健康維持のために心がけていることでは、男性が「適度な運動をする」(15.1%)、「食事の量に注意する」(10.9%)、「適正体重を維持する」(10.5%)。女性が「バランスを考えた多用な食品をとる」(20.4%)、「食後の歯磨きをする」(18.1%)、「適度な運動をする」(16.4%)となっている。

 就業状況では、「正規の職員・従業員」は6.4%と、第1回調査の38.2%に比べて減少を続けている。一方、「自営業主、家族従業者」は14.1%、「パート・アルバイト」は17.6%で、12年間、ほぼ横ばい。

 これからの仕事の希望をみると、62~64歳になっても仕事をしたい人の割合は63.3%。同様に、65~69歳では39.2%、70歳以降では18.1%。仕事をしたい理由は、「生活費を稼ぐため仕事をしなければならない」は年齢が高くなるほど割合が低くなる一方、「企業への貢献や生きがいのため、ぜひ仕事をしたい」、「条件が合う仕事があるならしたい」が高くなっている。

 また、社会参加の活動では、「趣味・教養」、「スポーツ・健康」、「地域行事」で活動している割合が男女ともに高かった。

第12回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)の概況
[yoshioka]
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