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健康寿命日本一を目指す大分県、県民総ぐるみの健康づくりを軌道に

 大分県は、「みんなで延ばそう健康寿命」推進月間と位置づけている10月を中心にさまざまな関連イベントなどを開催している。平成29年度(2017年9月から11月)には521回の健康づくりイベントを開き、イベント参加者数は13万人を超えたことがこのほど報告された。健康寿命日本一を目指して取り組む県民総ぐるみの健康づくりが、軌道に乗ってきている形だ。

 大分県は、長期総合計画「安心・活力・発展プラン2015」において、健康寿命日本一の実現を掲げている。そのため、県民一人ひとりが主体的に健康づくりに取り組み、地域社会全体もそれを支援するため、「健康寿命日本一おおいた県民運動推進条例」を制定。2017年3月から施行している。

 「みんなで延ばそう健康寿命」推進月間に関連する、平成29年度の健康づくりイベント数は、平成28年度比で202回増、参加者数は約47,000人増だった。より多くの県民が参加したことについては、「多様な主体による連携イベント」と「多様な主体による広報活動」が功を奏したと報告されている。

 たとえば、各イベントは県や市町村だけではなく、「健康寿命日本一おおいた創造会議」の構成団体や「健康寿命日本一おうえん企業」など、多様な主体によって開催された。

 「健康寿命日本一おおいた創造会議」は保健医療福祉関係団体、経済団体、マスコミ、行政などで構成され、県民の健康づくりに関する事業の推進や連携、調整を図っている。

 一方、「健康寿命日本一おうえん企業」は自社の強みを生かして、健康な地域社会づくりを応援する企業。「運動を始めるきっかけづくり」への支援や、「正しい健康知識」の普及啓発などを行い、県民の健康づくりをサポートするほか、企業イメージの向上や新たな企業価値の創造にもつなげている。

 また広報でも、多様な団体・組織による街頭キャンペーンの実施、ポスターやのぼりを県内約2,600カ所に掲示するなどした。健康寿命を延ばす3つの鍵「減塩マイナス3g」、「野菜摂取350g」、「歩数+1500歩」についてもPRしている。

 大分県では今後も、健康寿命日本一の実現に向けて取り組みを続けていくという。

【結果報告】平成29年度「みんなで延ばそう健康寿命」推進月間について(大分県)
[yoshioka]
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