ニュース
厚労省が医療的ケア児と家族を支えるサービスの事例紹介の報告書を作成
2019年01月04日
![Fotolia_65836328_Subscription_Monthly_M.jpg](http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/assets_c/2019/01/fb90ed52d1178e5c31053ebfe441155b3a997456-thumb-autox843-356.jpg)
三法人と自治体の取り組みを調査、総括
支援体制の課題については、日中を過ごす「通いの場」の不足、24時間看護を担う家族の疲労、医療的ケアの対応体制(看護師・教職員)の不足などが挙げられる。
そのため厚生労働省では、医療的ケア児とその家族に対して支援活動を行っている(一社)Burano(茨城県古河市)、(社福)フラット(千葉県白井市)、(NPO)NEXTEP(熊本県合志市)と自治体の取り組みを調査し、報告書にまとめた。
このうち、障害児通所支援については三法人すべてで実施。いずれも医療的なケアに対応する看護師を常勤で雇用し、人工呼吸器の装着や気管切開部の管理などが必要な子どもでも利用できる体制がつくられていた。
報告書では保護者から寄せられたアンケート結果についても紹介しており、通所支援を利用する子どもが多くの刺激を受けている様子がうかがえる。
ほかにも居宅介護や訪問看護といった「訪問支援」、生涯福祉等のサービスを利用するために計画を作成する「相談支援」についても、具体的な取り組みを紹介している。
保護者の就労機会提供も
また家族向けの支援としては、Buranoがクラウドソーシングで医療的ケア児の保護者に就労機会を提供。
在宅業務のためにパソコンを貸与したり、重症児デイサービスの建物内にケア児を預けて仕事できるスペースを設けたりしていた。
報告書では、障害福祉サービスや医療サービスを利用しながら家族と自宅で過ごすケア児の24時間生活事例や、ケア児が利用できるサービス体制と制度についてのまとめなども掲載。
三法人についてそれぞれに事業内容や利用者家族・職員の声、自治体の支援体制などについても紹介し、課題や今後の展望も丁寧にまとめている。
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2024 SOSHINSHA All Rights Reserved.
![](https://tokuteikenshin-hokensidou.jp/images/mailmaga_202210ver_wide_PC.jpg)
![side_メルマガバナー](/images/mailmaga_202210ver_side.jpg)
「地域保健」に関するニュース
- 2024年04月30日
- タバコは歯を失う原因に 認知症リスクも上昇 禁煙すれば歯を守れて認知症も予防できる可能性が
- 2024年04月25日
-
厚労省「地域・職域連携ポータルサイト」を開設
人生100年時代を迎え、保健事業の継続性は不可欠 - 2024年04月23日
- 生鮮食料品店が近くにある高齢者は介護費用が低くなる 自然に健康になれる環境づくりが大切
- 2024年04月22日
- 運動が心血管疾患リスクを23%低下 ストレス耐性も高められる 毎日11分間のウォーキングでも効果が
- 2024年04月22日
- 職場や家庭で怒りを爆発させても得はない 怒りを効果的に抑える2つの方法 「アンガーマネジメント」のすすめ
- 2024年04月22日
- 【更年期障害の最新情報】更年期は健康な老化の入り口 必要な治療を受けられることが望ましい
- 2024年04月22日
- 【肺がん】進行した人は「健診やがん検診を受けていれば良かった」と後悔 早期発見できた人は生存率が高い
- 2024年04月18日
- 人口10万人あたりの「常勤保健師の配置状況」最多は島根県 「令和4年度地域保健・健康増進事業の報告」より
- 2024年04月18日
- 健康診査の受診者数が回復 前年比で約4,200人増加 「地域保健・健康増進事業の報告」より
- 2024年04月16日
- 塩分のとりすぎが高血圧や肥満の原因に 代替塩を使うと高血圧リスクは40%減少 日本人の減塩は優先課題