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平成30年の自殺者数は約2万人―平成21年以来最少
2019年01月29日
厚生労働省自殺対策推進室はこのほど、平成30年の年間速報値として「警察庁の自殺統計に基づく自殺者数の推移等」を公表した。平成21年からの統計結果の中では、年間の自殺者数は最も少ない。
年間累計自殺者数は年々減少
公表結果によると、平成30年年間の累計自殺者数は20,598人(速報値)で、対前年比723人(約3.4%)減だった。平成21年からの統計を比べると、年間の累計自殺者数は年々、減少しており、平成30年は最も少ない。男女別では男性が14,125人、女性が6,473人。
平成30年の月別自殺者数はおおむね前年と比べて減少していたが、10月から12月の3カ月間は前年同月比で増加。特に12月は前年同月比で173人、増えていた。
都道府県別の統計を見ると、最も年間自殺者が多いのは東京都の2,248人。次いで多いのは、大阪府の1,210人、埼玉県の1,186人などとなっている。
東京都は前年と比べて自殺者数が103人増えていて、全国で最も多く増加していた。一方、神奈川県の年間自殺者数は1,119人と高い値だが、前年と比べると157人減少しており、減少数は全国でトップだった。
「自殺死亡率」が最も高いのは山梨県
また、人口10万人あたりの自殺者数をはかる「自殺死亡率」では、山梨県が24.8で最も高く、和歌山県の21.5、新潟県の21.1と続く。
前年に比べて自殺死亡率の上昇が見られた上位五つの都道府県は上から順に奈良県、佐賀県、山梨県、高知県、東京都。逆に低下が見られた都道府県は低下率が大きい順に徳島県、愛媛県、鳥取県、富山県、石川県だった。
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