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働きやすく生産性の高い企業・職場を表彰―最優秀賞に3社を決定
2019年01月29日
最優秀賞(厚生労働大臣賞)では、大企業部門にハクブン(神奈川県)、中小企業部門にアップコン(神奈川県)と荒木組(岡山県)の3社が選ばれた。
2月5日にはイイノホール(東京都千代田区)で表彰式とシンポジウムが開かれる。
健康活動をした社員にポイントを付与
このうち中小企業部門で最優秀賞となったアップコンは建設業で、従業員数は35人。
同社は、ウオーキングや禁煙などを行った従業員にポイントを付与し、貯(た)まったポイントでギフトなどと交換できる「健康活動ポイント制度」を実施。この取り組みで、従業員の病欠や遅刻の大幅減少に成功した点が評価された。
また生産性の向上に関わる取り組みとしては、全社員が入社して1年以内に日本語検定3級に合格することを必須とし、コミュニケーション能力の向上や報告書作成時間の短縮につながっている点などが挙げられる。
実際に、2014年度に比べて2017年は報告書作成時間が60%ほど短縮したという。現場では新技術も積極的に導入し、生産効率の上昇をはかっている。
さらに同社には定年退職制度がなく、能力とやる気があれば年齢に関わらず就労できる環境を整備。年齢による処遇の変更をしない点も、評価を受けた大きなポイントとなっており、過去には80歳以上まで働いた社員もいるという。
生産性向上や業務効率化への積極的な取り組みを評価
そのほか大企業部門で最優秀賞を受賞したハクブン(従業員2018人)は、全国各地にヘアスタジオを展開。社員の希望する時間帯で働けるように集客を工夫したり、作業のマニュアル化や給与体系の工夫で働きやすさと生産性向上を両立したりしている点などが評価された。
またアップコンと同じく、中小企業部門で最優秀賞となった荒木組(従業員203人)は、社内コミュニケーションの活性化をはかる「ありがとうカード」の導入、休暇取得の促進、ドローンやIT活用による業務効率化などが評価のポイントとなった。
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