ニュース

厚労省が自殺防止SNS相談事業のガイドラインを公表~具体例をふまえ分かりやすく~

 厚生労働省はこのほど、自殺防止SNS相談事業(チャット・スマホアプリ等を活用した文字による相談事業)を行う際に参考となるよう、相談員の基本姿勢や注意点などをまとめ、ガイドラインとして公表した。
 若者に身近なSNSを利用した相談事業には近年、注目が集まっているが、従来の相談方法とは違って留意すべき点も多いことから、ガイドラインは具体例を踏まえつつ実践的な内容でまとめられている。
Fotolia_114567887_Subscription_Monthly_M.jpg
対面相談とは異なる技量や配慮が必要
 ガイドラインは平成30年度厚生労働省補助事業「若者に向けた効果的な自殺対策推進事業」として、相談事業実施団体および有識者で構成する作業部会で取りまとめられたもの。

 SNSを活用した相談事業は、若者が日常的なコミュニケーション手段として使っているLINEなどで相談しやすい体制を整え、自殺防止などにつなげることが期待されている。

 一方で、SNSによる相談には対面相談とは異なる技量や配慮が必要で、これまでに電話相談などを経験してきた人であっても、SNSによる相談については別途、研修を受けることが望ましいとされる。このような背景から、相談事業実施団体の責任者と相談を行う人を対象にガイドラインがまとめられた。

若者がよく使う言葉の一覧表も
 相談事業実施団体の責任者向けには、2人以上の相談員で相談を受け付けることが望ましい、といった体制のあり方、SNSでの支援には限界があるため電話や対面など多様な相談手段を合わせて用意する、といった内容を提示。相談員への研修や支援の必要性や、利用者に周知すべき事項などについても、具体的な例を挙げながら説いている。

 一方、相談を行う人向けには、相談にあたるうえでの基本姿勢、SNS活用の強み・弱みなどを詳しく解説。文字による相談の注意点として、「オウム返しの多用には要注意、適宜質問を加える」、「相談者のテンポに合わせ、基本的には短文で応答する」などいくつかのポイントやヒントを挙げている。

 また相談の開始から終了までの「相談の流れ」をフェーズごとに細かく分けながら、具体的なやりとりの例を紹介。どのような点に注意や配慮を行った方が良いか、といった点をふまえ、言葉の選び方まで詳しくアドバイスしている。

 参考資料として、相手からの文章に対してどのような言葉で応答すれば良いのか、分かりやすくまとめた一覧表や、若者同士の会話でよく使われる隠語や若者がよく使う言葉の一覧も添付されている。

 ガイドラインのほかに、別冊として『相談員研修の主な項目』、『事例集』も公表。厚生労働省ではこれらの公表資料に集約されたノウハウを生かし、社会資源としての自殺防止SNS相談事業を今後もっと発展させていきたい考え。

[yoshioka]

「メンタルヘルス」に関するニュース

2021年12月20日
「住環境」は健康増進にも影響 「断熱と暖房」が血圧や住宅内での活動量に寄与 足元が暖かいことも大切
2021年12月13日
【新型コロナ】子供の心の実態調査 食事を食べられなくなる「神経性やせ症」の子供がコロナ禍で増加
2021年12月08日
「今求められる女性の健康サポート」へるすあっぷ21 12月号
2021年12月07日
「少食+運動不足」の女性は健康リスクが高い 運動習慣のない人も取り組みやすい「女性のためのエクササイズ」動画を公開
2021年12月07日
筋肉が減る「サルコペニア」は早期に対策すれば防げる 運動を意識して行い、筋肉の量と機能の低下を防ぐ
2021年11月30日
内臓脂肪が多いと認知症リスクが上昇 脳の異常も発生 内臓脂肪を減らせばリスクを減らせる
2021年11月30日
【新型コロナ】感染拡大で価値観を揺るがされ抑うつや不安に 感染対策に協力できているという達成感が救いに
2021年11月22日
【新型コロナ】ワクチン接種を受けたがらない人の心理的要因は? 誤った情報に振り回されている可能性が
2021年11月22日
【新型コロナ】コロナ禍で孤食が増加 孤独はさまざまな健康リスクをもたらす 高齢女性でとくに深刻
2021年11月16日
【新型コロナ】ウォーキングなどの運動でうつや不安を解消 座ったままの時間が長いとうつリスクが上昇
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 11,068 人(2022年現在)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 2.7%
  • 保健師 44.8%
  • 看護師 10.8%
  • 管理栄養士・栄養士 19.8%
  • その他 22%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶