ニュース
「小児のアレルギー疾患 保健指導の手引き」を掲載~アレルギーポータル
2019年05月10日
日本アレルギー学会運営のwebサイト「アレルギーポータル」にこのほど、『小児のアレルギー疾患 保健指導の手引き』が掲載された。
小児のアレルギー疾患について、医療従事者が乳幼児健康検査などで正しい知識に基づいた保健指導が行えるよう、分かりやすくQ&A方式で情報がまとめられている。

年代別にQ&A方式で解説
手引きは、平成30年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働科学特別研究事業)アレルギー疾患に対する保健指導マニュアル開発のための研究 研究班(研究代表者:足立雄一・富山大学大学院医学薬学研究部小児科学講座)によって作成された。
国は平成26年に成立したアレルギー疾患対策基本法、平成29年に大臣告示した基本指針をふまえ、アレルギー疾患対策を推進。基本方針では、地方公共団体が行う乳幼児健康診査などの機会で、乳幼児の保護者に適切な情報提供を実施するよう求める、としている。そのため現場で正しい知識に基づいた保健指導が行えるよう手引きが作成された。
手引きは「妊娠中」、「新生児~離乳食前」、「離乳食~1歳」、「幼児」という年代別に、保護者が不安になったり、疑問に思ったりする内容をQ&A方式で分かりやすく解説。

現在の研究結果から、正しい知識を
例えば、妊娠中から1歳ごろまでに多い質問として、「卵など食物アレルギーになりやすいものは妊娠中や授乳中は避けた方がいいでしょうか?」を紹介。
かつては特定の食物摂取を制限することで子どものアレルギー疾患発症を減らせるのではないかと考えられていたものの、現在は複数の研究結果から発症予防効果がないことが示されている、と解説している。
さらに、過度な食事制限、また逆に特定の食物の過度な摂取は悪影響を与えるとして、バランスの良い食事をうながすよう説いている。


掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.


「地域保健」に関するニュース
- 2024年04月30日
- タバコは歯を失う原因に 認知症リスクも上昇 禁煙すれば歯を守れて認知症も予防できる可能性が
- 2024年04月25日
-
厚労省「地域・職域連携ポータルサイト」を開設
人生100年時代を迎え、保健事業の継続性は不可欠 - 2024年04月23日
- 生鮮食料品店が近くにある高齢者は介護費用が低くなる 自然に健康になれる環境づくりが大切
- 2024年04月22日
- 運動が心血管疾患リスクを23%低下 ストレス耐性も高められる 毎日11分間のウォーキングでも効果が
- 2024年04月22日
- 職場や家庭で怒りを爆発させても得はない 怒りを効果的に抑える2つの方法 「アンガーマネジメント」のすすめ
- 2024年04月22日
- 【更年期障害の最新情報】更年期は健康な老化の入り口 必要な治療を受けられることが望ましい
- 2024年04月22日
- 【肺がん】進行した人は「健診やがん検診を受けていれば良かった」と後悔 早期発見できた人は生存率が高い
- 2024年04月18日
- 人口10万人あたりの「常勤保健師の配置状況」最多は島根県 「令和4年度地域保健・健康増進事業の報告」より
- 2024年04月18日
- 健康診査の受診者数が回復 前年比で約4,200人増加 「地域保健・健康増進事業の報告」より
- 2024年04月16日
- 塩分のとりすぎが高血圧や肥満の原因に 代替塩を使うと高血圧リスクは40%減少 日本人の減塩は優先課題