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東京都が「介護予防・フレイル予防ポータル」を開設~早期からの介護予防を啓発
2020年01月28日

より早期から取り組む介護予防=「フレイル予防」
「フレイル」とは年齢と共に心身の活力が低下し、要介護状態となるリスクが高くなった状態を指す。生活機能の自立度が高い「健康」と日常生活動作に障害がある「要介護状態」との間に位置する状態と考えられ、フレイル予防とは、より早期から取り組む介護予防を意味する。
東京都がこのほど開設したWebサイト「介護予防・フレイル予防ポータル」は「知る」、「予防と対策」、「取り組み」とカテゴリーを分け、動画やイラストを多用しながら分かりやすく解説。簡単な設問に答えるだけで、フレイルリスク度をチェックできるページや、年齢別のフレイル予防についてポイントをまとめたページなどもある。
また都内の区・市町村の取り組みや、各自治体が公開している介護予防のためのオリジナル体操にもリンクしている。
「東京都介護予防・フレイル予防ポータル」公式サイト↓

【動画】「知っておく!からはじめる介護予防・フレイル予防」
フレイル予防は健康寿命の延伸に重要な課題
厚生労働省が公表した「一般介護予防事業等の推進方策に関する検討会 取りまとめ」でも、介護予防については「高齢者の心身の状態を自立、フレイル、要支援、要介護、またその状態が可変であるというように、連続的に捉え支援するという考えに立って行われるべきものである」と言及。
先の通常国会で健康保険法等の一部改正法が成立し、この中で後期高齢者の保険者である広域連合は、その保健事業を市町村に委託できることとされており、今後は市町村によるフレイル予防や重症化予防などを目的とした高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施が行われる予定。
人生100年時代と言われる現代社会において、健康寿命の延伸に重要な役割を果たすフレイル予防は、介護予防事業に携わる者にとって今後さらに力を入れるべき課題となっている。
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