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【新型コロナウイルス】予防を表示した商品に消費者庁が改善要請 健康食品や空気清浄機など効果は不明
2020年03月25日
消費者庁は、新型コロナウイルス感染症の拡大に乗じ、インターネット広告で、新型コロナウイルスに対する予防効果を標榜する健康食品、マイナスイオン発生器、空間除菌商品などに対し、緊急的に改善要請を行った。SNSを通じて一般消費者への注意喚起も行っている。
30事業者46商品に対し改善要請
消費者庁は、2020年2月25日~3月6日に、インターネット広告で、新型コロナウイルスに対する予防効果を標榜する「ウイルス予防商品」の表示について、景品表示法(優良誤認表示)および健康増進法(食品の虚偽・誇大表示)の観点から緊急監視を実施した。
その結果、インターネット広告でウイルス予防商品を販売している30事業者による46商品の表示について、新型コロナウイルスに対する予防効果を標榜する文言などがあるのを確認。
そこで、一般消費者が当該商品の効果について誤認し、新型コロナウイルスの感染予防について誤った対応をしてしまうことを防止するために、該当する表示を行っている事業者に対し、緊急的に改善要請などを行った。
新型コロナウイルスについては、その性状特性が必ずしも明らかではなく、民間施設での試験なども難しい現状がある。新型コロナウイルスに対する予防効果を標榜するウイルス予防商品は、現段階では客観性および合理性を欠くものであり、一般消費者の商品選択に著しく誤認を与えるものだとしている。
また、改善要請などを行った事業者がオンライン・ショッピングモールに出店している場合には、その運営事業者に対しても、表示の適正化について協力を要請した。
消費者庁がツイッター・フェイスブックに出した表示「新型コロナウイルス予防に効果あり」などの広告表示に注意!!
消費者庁は、新型コロナウイルスの予防効果を標榜する商品などの不当表示に対する監視指導を実施しています。現時点で、健康食品、マイナスイオン発生器、空間除菌剤などの商品については、当該ウイルスに対する効果を裏付ける根拠は認められていませんので御注意ください。手洗いなど、正しい予防を心掛けましょう。

商品区分 | 表示されていた効果など |
いわゆる健康食品 (カプセル、錠剤、粉末など) 【23事業者40商品】 |
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健康食品の安全性・有効性情報(医薬基盤・健康・栄養研究所)
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