【健やか21】ヤングケアラーの支援に向けた福祉・介護・医療・教育の連携プロジェクトチームについて(文部科学省)
「ヤングケアラー」とは、一般に「本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子ども」とされています。障害や病気のある家族に代わり家事を担当したり、家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしているなどの子どもが該当します。
ヤングケアラーは、家庭内のデリケートな問題であることなどから表面化しにくい構造となっており、福祉、介護、医療、学校等、関係機関でもる研修等が十分ではなく、地方自治体での現状把握が不十分です。
また、ヤングケアラーに対する支援策や支援につなぐための窓口が明確でなく、福祉期間の専門職等から「介護力」と見なされ、サービスの利用調整が行われるケースもあり、社会的認知度が低いために子ども自身や周囲の大人が気づくことができないことが課題となっています。
文部科学省では令和3年3月から、厚生労働省との連携プロジェクトチームを設置し、関係機関が連携してヤングケアラーを把握し、適切な支援につなげるための方策について検討を行い、5月にとりまとめを行いました。
今般公表された初めての全国規模の調査研究事業「ヤングケアラーの実態に関する調査研究」によると、世話をしている家族が「いる」と回答した子どもは、中学2年生で5.7%、全日制高校2年生で4.1%という結果となっています。
その中には、世話をしていても自分のやりたいことへの影響は特にないと回答した子どもが半数いる一方で、家族への世話を「ほぼ毎日」している中高生は5割弱、一日平均7時間以上世話をしている中高生が約1割存在するという結果がわかりました。「本人にヤングケアラーという自覚がない者も多く、子どもらしい生活が送れず、誰にも相談できずに日々ひとりで耐えている状況がうかがえる」ものとなっています。
このようなヤングケアラーを早期に発見し、必要な支援につなげるため、「ヤングケアラーの支援に向けた福祉・介護・医療・教育の連携プロジェクトチーム」において検討した施策が本報告書に取りまとめられています。ぜひ、ご一読ください。
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「健やか親子21」は、平成13年から始まった母子の健康水準を向上させるための様々な取組を、みんなで推進する国民運動計画。
平成27年度からは、現状の課題を踏まえ新たな計画(~平成36年度)が始まりました。
「健やか親子21(第2次)ホームページ」は、情報収集や情報を共有することによる交流・連携ができる有用なツールとして、様々な活動に役立つことが目的。
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