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乳がんのマンモグラフィ検診 女性の半数は偽陽性を10年間で1回は経験 実はほとんどは陰性

 すべての女性のうち半数は10年間で、乳がんの3Dマンモグラフィ検診を受けた後で、がんではないのにがん疑いと診断される偽陽性を1回は経験していることが、米カリフォルニア大学の調査で明らかになった。

 ただし、2Dマンモグラフィ検診を受けた女性の12%は、陽性と判定され、より多くの精密検査を求められるものの、最終的に乳がんと診断される女性は、そのうちの4.4%、全体では0.5%と少ないという。

 「乳がんを早期に発見するためには、異常な可能性のある所見を注意深く検査する必要があります。そのため、追加の画像検査や生検が必要と言われても、女性はそれほど心配する必要はありません。これらの大部分は、良性の結果になることが示されています」と、研究者は述べている。

マンモグラフィによる乳がんの早期発見は重要な戦略

 すべての女性のうち半数は10年間で、乳がんの3Dマンモグラフィ検診を受けた後で、がんではないのにがん疑いと診断される偽陽性を1回は経験していることが、米カリフォルニア大学の調査で明らかになった。

 偽陽性は、実際にはがんではないのに、がんの疑いがあると診断されること。陽性と判定されると、より多くの乳がんの精密検査が求められる。

 3Dマンモグラフィによる乳がん検診を繰り返し受けると、標準的な2Dマンモグラフィにくらべ、偽陽性の結果が出る可能性がわずかに低下することも分かった。

 3Dマンモグラフィは、1回の撮影で連続的にX線を照射し、たくさんの断面の画像を作成するレントゲン検査。通常の2Dに比べ、より多くの乳がんを発見できるとされている。

 また、2年ごとにマンモグラフィ検診を受けた女性や、低濃度乳房の女性では、偽陽性は少なかった。さらに、高齢の女性も、偽陽性の結果がもたらされる可能性は低かった。

 「女性1人ひとりが、検査機関や医師らとよく話し合うことが重要です。検査の間隔と方法については、女性が望んでいることと、がん検診にともなうリスクについても配慮する必要があります」と、同大学公衆衛生科学部のマイケル ビッセル氏は言う。

 「乳がんは、米国の女性のがん関連死の原因として2番目に多いのです。マンモグラフィ検診による乳がんの早期発見は、乳がんが進行性になり死亡リスクが上昇するのを防ぐための重要な戦略です」としている。

マンモグラフィで陽性と判定されても心配する必要はない

 マンモグラフィ検診で陽性と判定されても、その時点で乳がんの診断が行われるわけではない。多くの精密検査を行った結果、1年後に乳がんがないことが判明すると、マンモグラフィ検診で偽陽性の判定がされたことが分かる。

 偽陽性は一般的によくみられる。2Dマンモグラフィ検診を受けた女性の12%が、陽性とされ、より多くの精密検査を求められるが、最終的に乳がんと診断される女性は、そのうちの4.4%、全体では0.5%に過ぎないという。

 「乳がんを早期に発見するためには、異常な可能性のある所見を注意深く検査する必要があります。そのため、追加の画像検査や生検が必要と言われても、女性はそれほど心配する必要はありません。これらの大部分は、良性の結果になることが分かっています」と、同大学総合がんセンターおよび公衆衛生学部のダイアナ ミリオレッティ氏は述べている。

検査を隔年で受けている女性は偽陽性は少ない

 研究グループは、乳がんサーベイランスコンソーシアムが収集した、40~79歳の女性90万3,495人が受けた約300万件のマンモグラフィ検診のデータを解析した。マンモグラフィ検診は、2005年~2018年に126ヵ所の検査施設で実施された。

 研究では、10年間に1回以上の偽陽性の判定を受ける確率は、3Dマンモグラフィの方が、2Dマンモグラフィよりもわずかに低いことが分かった。3Dも2Dも、乳がん検診を毎年受けている女性や、若い年齢層の女性、高濃度乳房の女性で、偽陽性が出る確率は高くなった。

 マンモグラフィ検査のX線撮影技術であるトモシンセシスによる検査を受けた女性は、50%が10年間で偽陽性の判定を1回以上受けており、17%が6ヵ月以内に精密検査を受けることを勧められ、11%が生検を推奨された経験をもっていた。

 一方、従来の2Dマンモグラフィで検査を受けた女性は、56%が偽陽性の判定を受け、精密検査を求められ、12%は生検が推奨された。

 偽陽性が10年間で1回以上出た女性の割合は、3Dマンモグラフィによる検査を毎年受けている女性では17%だったが、隔年で受けている女性ではわずか10%だった。偽陽性が出たことで、精密検査である生検を受けることを推奨された女性は、3Dマンモグラフィを毎年受けている女性では11%だったが、2年ごとに受けている女性では7%だった。

 「乳がん検診の新しい3D技術は、検診後に偽陽性の結果が出るリスクが、10年間で大幅に低下しないという結果が出たことに驚いています。ただし、隔年の検診を繰り返すと、偽陽性の可能性はかなり低くなります」と、ミリオレッティ氏は述べている。

Half of all women experience false positive mammograms after 10 years of annual screening (カリフォルニア大学デイビス校 2022年3月25日)
Cumulative Probability of False-Positive Results After 10 Years of Screening With Digital Breast Tomosynthesis vs Digital Mammography (JAMA Network Open 2022年3月25日)
[Terahata]

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